がん医療フォーラム2017
イベント・フォーラム
[がん医療フォーラム2017](1)がん患者さんとご家族を支える情報づくりと地域づくり
がん患者を地域で支える仕組み作りを話し合う「がん医療フォーラム2017」が10月29日、千葉県柏市のザ・クレストホテル柏で開かれた。第1部では市民が望む医療・福祉のあり方をテーマに医師らが講演。第2部では全国的にも高い評価を受ける柏市の在宅医療について、地域で働く医師や看護師らがそれぞれの役割などを発表した。
帝京大学医学部准教授 渡辺清高さん
がんは1981年、日本人の死因の1位になりました。高齢化の進展で、がんで亡くなる人は増えています。最新の統計では、年間86万人が新たにがんと診断されています。2人に1人はがんになると推計されています。
一方、治療の進歩で、がんはすぐに命の危機ではなくなりました。乳がん、胃がんなどでは5年生存率が70%を超えました。
がんを経験して生きる「がんサバイバー」をどのように社会で支えるのかを考える必要があります。
その時、情報はとても大切です。国立がん研究センターのがん情報サービスでは、がんに関する信頼できる情報をまとめています。
また、私たちは在宅で過ごすときに役立つ情報をまとめたハンドブック『ご家族のための がん患者さんとご家族をつなぐ在宅療養ガイド』を作りました。いずれもインターネットや書籍で読むことができます。ぜひご覧ください。
◇わたなべ・きよたか 1996年東京大学医学部卒。専門は腫瘍内科、がん情報。
【関連記事】