文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」

コラム

いい匂いのオジサンになるには

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

生活習慣が「メタボ臭」を生む

 しかし、見た目の印象を改善するだけでは、解消できない加齢臭があります。それを私は「メタボ臭」と呼んでいます。肉が大好きで、お酒はガンガン、たばこもスパスパ、仕事仕事で運動不足、ストレスも多い。このような生活を送っていると生活習慣病になってしまいます。じつは、加齢臭の発生するメカニズムもこれに似ているのです。

 不摂生を続けていると、血管の中にコレステロールが蓄積するのと同じように、皮脂腺にも脂肪分が増えてきます。ストレスがたまって活性酸素が増加すると、皮脂が酸化されて加齢臭の元となるノネナールも発生しやすくなります。年齢の割に加齢臭が強くなるようなら、まず「メタボ臭」を疑ってみることです。

よい汗をかけばニオイは減る

 したがって、加齢臭の予防法は生活習慣病の予防法と全く同じ。「暴飲暴食をしない」「運動不足や睡眠不足にならない」「ストレスをためない」です。特に大切なのは、やはり食生活です。まず、脂っこい食事を控えること。逆に、活性酸素を抑える抗酸化作用がある食品は積極的に取りましょう。たとえば、ビタミンCやE、ポリフェノールを多く含む緑色野菜、果物、大豆、海藻類、緑茶などです。和食を中心とするのも、よいかもしれません。

 また、有酸素運動も加齢臭予防に有効です。毎日20分くらいのウォーキングは、加齢臭の原料となる脂肪分を減少させます。さらに、運動によって汗腺の働きが良くなると、サラサラの「よい汗」をかけるようになります。その結果、皮膚の上でノネナールが薄められ、オジサンの「いい匂い」がするようになるのです。意外に思うかもしれませんが、麝香じゃこうから香水を作るように、悪臭を薄めるといい匂いになることがあります。私には、薄まったノネナールは落ち着いたいい匂いに感じられます。それと、体を洗うときには、ごしごし強くこすらないこと。皮脂を落としすぎると、逆に分泌が活発になって、ニオイが強くなりますよ。

 より即効的な対策もあります。ミョウバンを水に溶かして、衣類にスプレーする方法です。ミョウバン水で衣類を「防臭服」に変えるのです。ニオイが他人まで伝わらないという安心感があれば、趣味や仕事に積極的に打ち込めるでしょう。(五味常明 五味クリニック院長)

2 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

gomi-200px

五味常明(ごみ・つねあき)

1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒。昭和大で形成外科、多摩病院で精神科に携わった後、体臭・多汗研究所を設立。現在は、 五味クリニック 院長として、東京と大阪で診療する傍ら、流通経済大スポーツ健康科学部の客員教授も務めている。

五味院長の「スッキリ!体臭で悩まなくなる話」の一覧を見る

最新記事