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[自律神経を整える](3)夜はお風呂でリラックス

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 「自律神経のバランスを保つには、夜の過ごし方に気をつけてほしい」。順天堂大教授の小林弘幸さんは強調する。自律神経には望ましいリズムがある。日中は、活発に行動するための交感神経が、緊張を緩める副交感神経よりも優位に働く。それが夕方から夜にかけて逆転し、眠る頃は副交感神経が優位になる。

[自律神経を整える](3)夜はお風呂でリラックス

 ところが近年、ストレスから、夜になっても交感神経が優位なままで、興奮状態の人が目立つという。

 そうならないためには、お風呂の入り方がポイント。リラックスできて、副交感神経の働きに良い効果があるからだ。

 39~41度のお湯に15分入ろう。42度以上になると、脱水症状が起き、血液がどろどろになる可能性がある。特に注意が必要なのは高齢者。熱いお湯が好きな傾向があるほか、のどの渇きに気づきにくく、脱水症状を起こしやすい。小林さんは「脳 梗塞こうそく になる恐れもある。常温の水を入れたペットボトルを持ち込み、時々口にしてほしい」と話す。

 お風呂は最初の5分は首まで全身つかり、残りの10分は、みぞおちまでの半身浴が望ましい。首まで長くつかっていると水圧で心臓が圧迫され、血流が悪くなる可能性がある。

 お風呂以外に気をつけること。寝る時間が近づいたら、蛍光灯など明るい光を避ける。副交感神経が優位になるべき時間帯に光を浴び続けると、交感神経を刺激し、自律神経の乱れにつながる。スマホは寝る1時間前には終わらせよう。小林さんは「リラックスする音楽を聴き、いい香りをかぐのも効果的」と話している。(加納昭彦)

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