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自律神経を整える

元気なう

[自律神経を整える](2)腸内環境よくして

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 「自律神経を整えるカギは、腸内環境にある」

 順天堂大教授の小林弘幸さんは強調する。

 腸内細菌の数は100兆個とも1000兆個とも言われる。重さは1・5キロ・グラムにもなる。

[自律神経を整える](2)腸内環境よくして

 腸内細菌は、乳酸菌などの善玉菌が2割、ウエルシュ菌などの悪玉菌が1割、どちらにも属さない日和見菌が7割という状態が理想とされる。腸内環境がよいかどうかは、日和見菌が、どちら側につくかで決まる。それを左右するのは食生活だ。

 不規則で偏った食事は、腸内環境を悪化させる。そうなると、硫化水素やアンモニアなどの毒素が発生するという。毒素は、腸から全身に行きわたる。心臓や肝臓などにダメージを与えるほか、吹き出物にもつながる。腸の動きも悪くなり、下痢や便秘にもなる。自律神経も乱れる。

 腸内環境をよくして自律神経を整えるには、善玉菌の代表・乳酸菌の入ったヨーグルトなど発酵食品をしっかりとろう。それとともに大事なのは食物繊維。善玉菌を活性化させる働きがあるからだ。

 食物繊維が多いのは、ゴボウや大根などの野菜、ワカメなどの海藻類、キウイ、アボカドなどの果物、大麦などの穀類だ。ただ、1日に必要な量は20~25グラム。大根だと1本半にあたり、簡単にはとれない。

 小林さんが薦めるのは、大根おろしとハチミツを入れたヨーグルトだ。ハチミツを入れると、大根はリンゴをすったような味になるという。小林さんは「乳酸菌と食物繊維を一挙に、しかもおいしくとれる。ぜひ一度試してほしい」と話している。

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