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未病シンポジウム「楽しみながら健康と向き合うために」

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[未病シンポジウム](5)体が喜ぶ食生活

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10種食品群で栄養管理…日清オイリオグループ理事・ヘルスサイエンス事業推進室長 土屋欣也氏

[未病シンポジウム](5)体が喜ぶ食生活

 食用油メーカーとして、「三つのバランス」が大切だと考えています。食事と運動のエネルギー量のバランスが保たれているかどうか。そのほか、栄養素のバランス、あぶらのバランスです。

 栄養素のバランスについては、国の食事摂取基準で、たんぱく質、脂質、炭水化物の3大栄養素の摂取バランスが示されています。脂質は総エネルギー量の20~30%が目標です。

 あぶらのバランス。ワインや日本酒を楽しむように、場面に応じて、料理に応じて使い分けましょう。

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 バランスを心がけても、難しいことがあります。高齢者は食が細くなり、エネルギーやたんぱく質が不足した「低栄養」が問題になります。心身の機能の低下につながる状態です。

 低栄養対策に活用したいのが、「10種類の食品群のチェックシート」=表=の考え方です。体に良いとされる肉類や大豆製品など10種類の食品を食べたら、量にかかわらずチェックシートに○をつけます。1日に七つ以上の○がつくようになるのが理想です。

 産官学連携協力の協定を結ぶ三重県鈴鹿市、鈴鹿医療科学大学と共同で、チェックシートの実証実験をしました。45~79歳の市民約500人に1か月間、シートへ記入してもらうと、平均で7種類以上の○がつきました。続けることで○の数も増えました。摂取すべき食品を意識するうちに、理想的な食生活が定着したようです。

 当社はMCT(中鎖脂肪酸)を含む商品を開発・販売しています。MCTは、ココナツや母乳などに含まれます。老健施設の高齢者に3か月摂取してもらうと、歩行速度や握力、認知機能に改善がみられた人もいるとの研究があります。今後も、様々なライフステージの皆さんをサポートする研究開発と商品化を進めます。

かむこと 8つの効用…ロッテマーケティング統括部執行役員・内馬場英氏

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 良薬は口に苦し、と言いますが、菓子メーカーとしては「健康を、おいしく。」を前面に商品研究をしています。

 2014年、社内に「 むこと研究室」を設けました。かむことはすべての健康の入り口、一丁目一番地です。肥満防止、味覚や脳の発達、消化の促進、歯の病気予防など様々な効能効果があるといわれており、企業や大学と連携した研究や情報提供を進めています。

 興味深い結果も出てきています。鶴見大学と共同で、百貨店の従業員を対象に行った研究では、ガムをかむことで、うつや不安を改善するストレス軽減効果が示唆されました。

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 かむためには健康な歯も大切です。80歳になっても自分の歯を20本以上保つ取り組み「8020運動」に賛同。私どもも参加する「8020推進財団」では、よくかんで食事をしていた卑弥呼の時代にかけて、「ひみこのはがいーぜ」という標語を使って、かむことの八つの効用を啓発しています=表=。「ひ」は肥満予防になる、「み」は味覚が発達する、「こ」は言葉の発音がはっきりする。「ぜ」は全力投球。しっかり正しくかむことで、力を発揮できるという意味です。皆さんもぜひ、今日の食事からしっかりかんでください。

 医薬品メーカーと連携し、植物由来の乳酸菌を使った「乳酸菌ショコラ」も発売しました。

 お菓子を作る過程では熱を加えることで乳酸菌をすごくいじめてしまいます。しかしチョコレートに包むことで乳酸菌を生きたまま保存できることがわかりました。チョコレートに包んだ乳酸菌ショコラは常温で持ち運べます。いつでもどこでも気軽に乳酸菌をとって、健康になってほしいと願っています。

「健康経営」会社も元気…ファンケル健康経営推進営業部長・安藤直仁氏

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 病気で休んでいる社員より、出勤していても何らかの体調不良がある社員の方が会社の生産性を下げているとする調査結果があります。普通に出勤していても、疲労、肩こり、目の疲れなどで仕事のパフォーマンスが落ちている。こうしたことから、社員の健康を重視する健康経営が注目されています。

 多くの企業は、残業対策を中心とした働き方改革を進めていますが、それでは不十分で、食事や運動など生活習慣の改善につながる健康作りが絶対に必要です。

 でも、一般的な健康作りは日常生活に取り入れるのが難しく継続できません。当社では、「ライフスタイルをほとんど変えないで継続できる健康法」で企業の健康経営のサポートを行っています。

 まずは、正しい健康知識を身につける必要があります。健康診断結果の見方や通勤中に手軽にできるストレッチなど身近で実践的な内容のセミナーが好評です。次に、自分の状態を知る。各種検査の数値を見ることで、自然と意識化されていきます。

 当社の社員食堂「学べる健康レストラン」では、食と学びの両面から健康作りを支援しています。

 食については、1食で塩分2グラム以下、野菜量120グラム以上など八つの基準を満たす健康メニューを現在、44種類提供しています。だしなどを上手に組み合わせるなどし、減塩なのに「しっかりとした味わい」です。

 学びについては、持ち帰り用のレシピカードを準備して、家庭でも気軽に作ってもらい、スマホで食生活診断ができるコンテンツなどを用意しています。

 この社員食堂とメニューは今年9月、神奈川県の「ME―BYO(未病) BRAND」に認定されました。

 これからも各企業に、ライフスタイルをほとんど変えずにできる健康法を提供し健康経営をサポートしていきます。

  <「ME―BYO(未病) BRAND」>  未病状態の改善につながる商品やサービスのこと。未病対策の促進と産業の活性化を目指す神奈川県が認定する。2015年5月以降、携帯電話の会話の声から心の健康状態を測定できるソフトなど、9社9件が認定されている。

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