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安田記者の「備えあれば」

コラム

ペットも一緒の墓に

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デザイン部・小林早希

デザイン部・小林早希

 私は、7歳の雄猫を飼っています。名前は「しじみ」。長生きしてほしいので、ダイエットや歯磨きなど健康管理に気をつけています。考えたくはないですが、しじみが死んだら、私も妻も、立ち直れないほどのショックを受けるでしょう。

 ペットが死ぬと一般的に、自治体やペット火葬業者に頼んで焼いてもらいます。その後、遺骨を自宅やペット霊園で保管する場合もありますが、「あの世でも一緒にいられるよう、家族と同じ墓に納めたい」という人も増えています。

 動物は「畜生」であり、人と一緒に納骨できる墓地は少ないです。一部、柔軟な考え方の寺や霊園があります。その一つ、東京都世田谷区の常福寺を訪ねました。

 境内には、飼い主より先にペットが死に、ペットの名前だけが刻まれた墓石があります。いずれ飼い主が亡くなったら、この墓に入り、名前を刻むそうです。

 別の区画では、墓石のすぐ隣に、犬の形をした石が置かれています。中に犬の遺骨を納める小さなスペースがあります。納骨場所は別々ですが、人とペットが仲良く寄り添っているようです。

 常福寺には、ペット専用の納骨堂や火葬施設もあります。ペットの葬式もあげることができます。住職の津村乗信さん(55)は、民間団体「動物供養協議会」の理事長も務めています。協議会の会員は、ペットの供養に理解のある東京や大阪など20の寺のほか、石材店やペット火葬業者、ペット霊園計22社です。

 津村さんは「人とペットのかかわりは密接になってきている。人と同じように供養してあげたいというニーズは、高まっていくでしょう」と話しています。

 私は2013年、父が亡くなる直前に墓を購入しました。残念ながら、この「安田家の墓」には、ペットの骨を納めることができません。当時は、父のことで頭がいっぱいで、しじみのことまで考える余裕がなかったのです。

 ペットを家族の一員のように大事にしている人は、その墓のことも考えておく必要がありそうです。(社会保障部 安田武晴)

 このコラムでは、父親を見送った記者(48)が、最期に備えるための情報をお伝えしています。

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安田武晴(やすだ・たけはる)

2002年から社会保障部。介護、年金、障害者支援、地域福祉、終活などを取材。13年、社会保険労務士国家試験合格。妻、愛猫「しじみ」と暮らしている。

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