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認知症予防に挑む(3)糖尿病防ぎリスク減らす

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認知症予防に挑む(3)糖尿病防ぎリスク減らす

住民健診会場で、結果について保健師(左)から説明を受ける住民。過去のデータの変化を見ながらアドバイスも(福岡県久山町で)

 「血糖値が高めですね」

 9月、福岡県久山町の住民健診会場。検査結果が表示された画面を見ながら、男性Aさん(61)は、保健師に指摘された。

 この日の空腹時血糖の数値は、124ミリ・グラム/デシ・リットル。「糖尿病予備軍」と見なされる境界域の上限ぎりぎりだ。126以上になると、受診が勧められる糖尿病域に入る。

 「飲食業をやりよるので、仕事を終えてから深夜寝る前に食事する習慣がいかんのでしょう。この夏は暑かったんでアイスもよう食べたから、特に上がったのかも」とAさん。身長169センチ、体重71キロ。水泳やランニングなどの運動習慣はある。最近5年の血糖値は境界域内だが、母が糖尿病で、血糖値が上がりやすい体質だと自覚している。

 糖尿病が進んで高齢になると、心臓や脳などの大きな病気を招く危険があるだけでなく、認知症のリスクも高まる。Aさんの数値を見た保健師は「Aさんは運動しているから、食事に気をつけて2、3キロ体重を落とすと改善すると思いますよ」と助言した。

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