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ワーク・ライフ・バランスって何?

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働きながら生活も充実

ワーク・ライフ・バランスって何?

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ワーク・ライフ・バランス

って何?

 Q 「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を聞いたけど、何のこと?

 A 「仕事と生活の調和」のことだよ。仕事をしながら、趣味や余暇活動、子育てや介護、地域活動などの時間も持てるような生き方を目指す動きだよ。

 Q 何だか楽しそう。

 A 「適当に仕事してもっと遊ぶこと」と誤解する人もいるけど、そうじゃない。政府も、こうしたライフスタイルを実現することを、「社会を持続可能で確かなものにする上で不可欠」と考えて、取り組んでいるんだ。

 Q どうして、政府が取り組むの?

 A 個人や企業の取り組みだけでは、限界があるからね。背景には、経済や社会の変化がある。例えば、景気の低迷で、不安定な非正規雇用が増えた一方、長時間労働が常態化した正社員も多い。家族などと過ごす時間を十分に持てない状況では、少子化の進行に拍車をかけかねない。

 共働きは増えたのに、育児や家事の負担は女性に偏ったままだ。労働力不足が問題になり、多様な人材に活躍してもらう必要があるのに、今のような働き方や意識ではそれも難しい。

 Q どうすればいいの?

 A 働き方の見直しが重要だ。無駄な業務を減らし、労働時間の短縮に取り組む企業が増えている。子育てや介護中の労働者のために、在宅勤務など多様な働き方の導入も進みつつある。政府は、非正規労働者が安定した職に就くための支援や、保育サービスの充実などを進めているよ。

 Q 少しは効果が出ているのかしら?

 A 政府は有給休暇の取得率など、2020年までに達成する13項目の目標値を定めている。でも、順調に目標に近づいているのは、就業率の伸びなど3項目だ。

 余暇活動や自己啓発は新しいサービスや価値を生み出す仕事をしていくうえで大切だし、子育てや地域活動は、社会を維持していくうえで欠かせない。何より、個人が望む生き方を選べる社会にするためにも、地道に取り組みを続けないといけないね。(樋口郁子)

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