文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

ニュース

ニュース・解説

「アメフトで一生を棒に振ってはいけない」…法大、アプリで脳しんとう対策

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック
「アメフトで一生を棒に振ってはいけない」…法大、アプリで脳しんとう対策

練習中、選手と話す法政大アメフト部監督の安田秀一さん(左端)=川崎市で、松本拓也撮影

 頭や体の激しい衝突などで起きる脳しんとう。慈恵医科大学(東京都港区)などの研究チームは、スポーツ選手の脳しんとうの状況を現場で記録できるアプリを開発した。学生トップクラスの法政大アメリカンフットボール部が試験導入し、健康管理に利用している。

 脳しんとうは、頭や首などに力が加わり一時的に精神混乱や意識消失などを起こす。何度も繰り返したり、短期間に続けて起きたりすると、脳に後遺症が残る危険性が高まるため、起きた後の管理が大切になる。

 同部のチームドクターで慈恵医大准教授の高尾洋之さん(脳神経外科)は、スマートフォンやタブレット端末で脳しんとうの程度を記録できるアプリをIT企業と開発。川崎市の練習グラウンドにいなくても、100人を超す選手の状態を把握できるようにした。

 アプリは、衝突後のふらつきや頭痛など選手に異常が見られた時、まず現場のマネジャーらが使う。「意識消失はあったか」「話はできるか」などの項目に沿って情報を入力。医師は手元のスマホで大まかな様子をチェックでき、応急的な処置も指示できる。

 その後の情報共有にも使える。脳しんとうの選手を診察した医師は、練習や試合出場の可否を入力。監督はその情報に基づき、選手の起用を判断する。選手も、自身の状態とリハビリの方法などをアプリで確認。万全な状態になってようやく復帰できる仕組みだ。

 法政大アメフト部監督の安田秀一さんは「アメフトで一生を棒に振ってはいけない。脳しんとうを厳しく管理して、選手の安全確保に努めたい」と話している。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

ニュースの一覧を見る

最新記事