本ヨミドク堂
医療・健康・介護のコラム
『もしかして、遺伝性の大腸がん? リンチ症候群』 中島健著
遺伝的に乳がんになりやすいとして、米国の女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、両方の乳房をがんになる前に切除したと公表したのは2013年。本書は、大腸がんにも「リンチ症候群」という遺伝性のがんがあることを知ってもらうのが狙いだ。
「家系内に、若くして大腸や子宮など多種類の臓器のがんになった人が多い」などの特徴があり、大腸がんの数%を占めるとされる。著者は、国立がん研究センター中央病院の内視鏡科の医師。リンチ症候群の特徴や遺伝カウンセリングと遺伝子検査の概要のほか、当事者や家族の声が紹介されている。
(CBR 1000円税別)
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