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兄に脳動脈瘤二つ見つかる

 49歳の兄が、会社の健診で5ミリと7ミリの脳動脈 りゅう が見つかりました。手術は開頭だそうです。70歳までに破裂する確率は20%で、経過観察か、手術するかで悩んでいます。兄は隣県に単身赴任をしていて、週末に車で3時間かけて帰宅します。運転を考えると心配です。(48歳女性)

大きい方は治療の検討を

森田 明夫 日本医科大学病院 脳神経外科教授(東京都文京区)

 ご心配と思います。脳動脈瘤は成人の3%程度に発見される、比較的、頻度の高い病変です。日本の症例で経過を見ると、年間約1%の確率で破裂し、くも膜下出血を発症しています。

 破裂の危険性は、動脈瘤の大きさや、どの血管の部位にできるか、形のいびつさ、高血圧の有無などに影響されます。

 質問者のお兄さんは、二つの動脈瘤が発見されています。基本的に、脳内の血管の太さは最大でも3・5ミリほどですので、7ミリの脳動脈瘤は、その倍以上の大きさとなります。若いことを考慮すると、大きい方の動脈瘤は治療を検討してもいいと思います。

 一方、5ミリの動脈瘤の治療は、場所や形などを考え慎重に検討すべきです。もし同時治療が安全なら治療しておいてもいいでしょう。治療法は、開頭して動脈瘤をクリップで 閉塞へいそく する手術や、血管の中からプラチナのコイルなどを入れて閉塞する治療などがあります。治療には術中の破裂や、脳 梗塞こうそく によるまひや意識障害などの合併症の危険性が数%あります。

 十分に主治医と相談し、動脈瘤の場所や形、治療のしやすさ、安全性によって、破裂を防ぐメリットや合併症のリスクを理解したうえで方針を考えてください。今すぐ治療しなくても、高血圧は治療し、習慣として喫煙や大量の飲酒があれば控えましょう。

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