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切迫早産治療薬の長期使用で、子どものぜんそくリスク高く

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 切迫早産の治療で使う薬「塩酸リトドリン」を20日以上点滴で投与された妊婦が産んだ子どもは、使わなかった妊婦の子に比べ、ぜんそくを発症するリスクが高くなる、との研究結果を国立成育医療研究センター(東京都)が発表した。

 この薬は入院が必要な妊婦に広く使われているが、同センターは「長期間の使用には注意が必要と思われる」としている。

 同センターは2003~05年に来院した妊婦を登録し、その後の母子の健康状態などを継続して調査している。今回は、5歳時点の子どもの健康状態を尋ねた質問紙に対する回答などを参照し、この点滴薬を使った94人と使わなかった1064人の二つのグループで、ぜんそくの有無を比較した。

 その結果、点滴薬を使わなかったグループでは、ぜんそくの子の割合が9・2%だったのに対し、点滴薬を使ったグループは13・8%と高かった。

 さらに点滴日数が20日以上になると、ぜんそくになる危険性は不使用に比べて、2・95倍に高まった。点滴が19日以内では、不使用のグループと統計的に明らかな差は認められなかった。

 5歳の子どものぜんそくは自然に治ることも多いという。研究チームの同センター副院長、 左合さごう 治彦さんは「この薬がぜんそくにどう関係していくかについては、さらに継続して調べる必要がある」と話している。

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