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初めての介護

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[初めての介護](7)特養、老健…施設ごとに特徴

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 介護保険で利用できる入所施設には、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護療養型医療施設の3種類ある。

 最も利用者が多いのは特養で、全国に1万か所近くあり、約58万人が入所する。原則、要介護3以上の人が対象で、長期間入所する人が多い。 看取みと りまで行う施設も増えている。

 老健は「自宅と病院の中間施設」との位置付けで、リハビリを行い、自宅に戻ることを目指す施設だ。

 介護療養型医療施設は、インスリン注射や酸素吸入など日常的に医療が必要な人を受け入れる。2023年度末に廃止され、それまでに同様の目的の新しい施設などに転換することになっている。

 介護保険が使えて、介護や食事などが一体的に提供される場には、主に民間企業が運営する有料老人ホームもある。特養と違い、入居の際に一時金が必要になることがあるほか、月々の利用料も特養より高めだ。

 

 特養を利用したい場合、近くの地域包括支援センターや担当のケアマネジャーに相談するのが一般的だ。申し込み方法は自治体ごとに異なり、施設に直接、申し込むやり方と、台東区のように区市町村に申し込むやり方がある。

 利用には、他の介護サービスと同様に1割負担(2割の人もいる)のほか、居住費と食費がかかる。居住費と食費は、国が標準的な金額を定めており、低所得者は負担が軽減される。また、居住費は、個室か複数の人と暮らす部屋(多床室)かによっても異なる。

 例えば要介護5の人が、少人数単位で介護される特養のユニット型個室を利用する場合、月額利用料の目安は約13万円だ。民間の有料老人ホームに比べると割安だが、希望しても入所できない人が多く、長期間待たされることがある。一方、施設や自治体の判断で、家族の介護負担が大きい、独り暮らしなど、緊急度の高い人が優先される。

 東京都板橋区の坂下地域包括支援センター長で主任ケアマネジャーの水野尚子さんは、「申し込み前に施設を見学し、職員体制や日常の活動内容、リハビリの頻度などを確認しておきたい。緊急の事情ですぐに利用したい場合は、有料老人ホームや老健に入所して特養の空きを待つこともできる。ケアマネジャーに相談してほしい」と話している。

 (樋口郁子)

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