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病気腎移植、入院費など一部で保険使える「先進医療」に…条件付き承認

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病気腎移植、入院費など一部で保険使える「先進医療」に…条件付き承認

 がん患者から摘出した腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」について、厚生労働省の先進医療技術審査部会は19日、入院費など一部で保険が使える「先進医療」に条件付きで承認した。今後、先進医療会議で正式承認される見通し。

 承認されたのは、7センチ以下のがんのある腎臓を患者から摘出後、腫瘍部分を除去して別の患者に移植する手法。申請したのは、徳洲会グループの東京西徳洲会病院(東京都昭島市)。

 計画では、有効性を確認するため、42例の移植を実施する予定だが、21例目までに4例で生着しなかった場合は中止する。

 審査部会は運営面で透明性を確保するため、実施条件として、5例目までは1例ごとに厚労省に症例報告することや、病院側が設置する移植検討委員会に外部委員の参加などを求めた。

 病気腎移植は、全国に展開する同グループの宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らが中心となって行ってきた。ただ、2006年に同病院で発覚した臓器売買事件を発端に明るみに出た移植であることや、がんなどの病気がある腎臓を移植することへの医学的な妥当性も問われてきた。

 07年には日本移植学会などが病気腎移植を否定する声明を発表。臓器移植法の運用指針も同年に改定され、病気腎移植は原則禁止となっている。

 同グループも病気腎移植を一時中止したが、09年に臨床研究との位置づけで再開。先進医療への承認申請を国に求めてきたが、「倫理性や透明性に問題がある」などとして、承認に至らなかった。

 徳洲会の 安富祖あふそ 久明・副理事長は「腎移植を待つ患者に新たな道ができた。治療成績をしっかりと比較し、運用していきたい」とのコメントを発表した。

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