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名大病院、がん見逃し男性死亡…医師がCT報告書確認せず

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 名古屋大学医学部付属病院(名古屋市)は19日、患者に大腸がんの疑いがあると指摘したコンピューター断層撮影法(CT)の画像診断報告書を担当医らが確認しなかったために治療が約7か月遅れ、患者が死亡したと発表した。

 同病院でがんを見落とされた患者が死亡した医療ミスの公表は2015年12月以降、4例目。病院側は既に遺族に謝罪しており、損害賠償に応じるという。

 発表によると、死亡したのは、愛知県内の50歳代の男性。14年1月、貧血などを訴えて受診し、胸や腹部をCTで撮影。放射線科医師が「大腸がんの疑いがある」との画像診断報告書を作成したが、撮影を依頼した医師らは報告書が作成されていたことを知らず、チェックしなかった。患者が同年8月、再度体調不良を訴え、CT検査を受けたところ、がんは大腸以外に肝臓やリンパ節などに転移し、最も進行した段階の「ステージ4」になっていた。同病院で手術を受けるなどしたが、昨年9月に死亡した。

 外部の専門家を交えた同病院の調査委員会は、「発見が遅れて生存率が下がったと考えられる」と結論づけた。19日に記者会見した石黒直樹院長は、「情報共有不足がもとで患者の死亡事故を繰り返し、申し訳ありません」と謝罪した。

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