教えて!ヨミドック
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頭痛、肩こり…枕が原因?
体に合ったものに替える
Q 眠りが浅くて、夜中に目がさめる。朝から体がだるいし、集中力もないよ。
ヨミドック 原因は、枕かもしれませんね。
Q えっ、枕?
ヨ そう、「枕不眠」という言葉もあります。枕の高さなどがあわず、寝ている間の姿勢が悪いため、ストレスが十分にとれないということがあるのです。もちろん、不調の裏には重い病気が隠れていることがあり、「枕さえ直せば」と考えることは禁物ですが、枕が合っているかどうか確認してみてください。
Q この枕、長く使ってきたんだけど。
ヨ 使い慣れているからといって、あなたの寝ている姿勢が適切とは限りませんよ。
Q 枕の調整で改善するかもしれない症状って?
ヨ 例えば、頭痛は、睡眠によって、肩甲骨の周りや首の後ろ側の筋肉の緊張がとれれば楽になるはずなんです。しかし枕が合わないとうまく緩みません。緊張が続き、頭痛を慢性化させる人もいます。
Q まだ、ある?
ヨ 肩こりや首痛。手足のしびれや痛みなども、首の骨とそこから出る神経を睡眠時に圧迫していることが原因となっている場合があります。これらの多くは、枕を替えた途端に症状が軽減します。睡眠時無呼吸症候群なども、寝ているときの姿勢との関係が指摘されています。
Q よい枕は、何を基準にすればよいの?
ヨ 大事なポイントを挙げましょう。あおむけ寝で、最も首が休まる角度は15度前後とされます。首の付け根から耳までの角度が15度前後になる枕がよい枕です。
Q 横向きで寝るときは?
ヨ 頭、鼻、あご、胸の中心ラインが一直線でつながることが理想です。
Q 自分が寝ている姿勢なんてわからないよ。
ヨ 朝起きたとき、枕を見れば合っているかどうかわかります。合わない枕で寝たときの枕の特徴を表にしておきました。例えば枕がへこんでいたら、頭が沈み込んで首が不自然に反り返っている証拠です。「たかが枕」と侮るなかれ。生活習慣の改善の一つとして、ご自分の枕を見直してみてはいかがでしょうか。
(鈴木敦秋/取材協力=山田朱織・16号整形外科院長、岡田晃・枕工房「待夢」代表)
ヨミドックは読売新聞の医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラです。
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