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介護・シニア

愛用の服をリフォーム

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サイズや丈直して着脱楽に

 年齢とともに体形が変わったり、着脱がしにくくなったりしてお気に入りの服が着られなくなることがある。そんな時はリフォーム(仕立て直し)して、快適におしゃれを楽しみたい。

愛用の服をリフォーム
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 洋服のリフォームを行う「ビック・ママ アトレ川崎店」(川崎市)では、シニア世代の客が、「体形が変わった」「着脱を楽にしたい」などと来店する。

 体形が変化し、サイズが入らなくなったスカートやズボンは、ウエストを広げる。「ダーツが入ったスカートやズボンなら、1本のダーツで2センチほど幅を広げられます」と店長の横葉茂代さん。ウエストを一部でもゴムにすると、着心地も脱ぎ着も楽になる。

 ウエストが入らなくなったお出かけ着のワンピースを、スカートにリフォームすることもある。ウエスト位置を下げて仕立て直し、スカートのウエストを大きくできる。

 スカートやコートの裾上げは転倒などの防止にもなる。店を訪れる中高年世代から、「スカートやコートの丈が長いと階段やエスカレーターで足元が見えづらい。年齢とともに危ないと感じるようになった」との声が聞かれる。膝が隠れる程度に裾上げすることを勧めている。

 手先が動かしにくくなることもある。ワイシャツやブラウスの第1ボタンを、押し合わせてパチンと留めるスナップボタンや面ファスナーにするとよい。

 年齢を重ねると腕が背中に回りにくくなり、ワンピースの背中についたファスナーの上げ下ろしが難しくなる人もいる。ファスナーのつまみに穴があいているタイプは、穴にリボンを結んだり、リングを取り付けたりすると楽になる。費用はかさむが、つまみの大きいファスナーへ付け替えることもできる。

 アクセサリーもリフォームで使い勝手をよくできる。例えば、パールのネックレスなどは簡単に留め外しできる留め具などに付け替える。

 横葉さんによると、シニア世代はものを大事にする人が多く、若い頃に購入した高級素材の服を状態のよいまま保管している人が目立つという。「昔の服も、肩パットを外し、丈を短くするなどして今の流行の形に直せる。着用頻度が高く、袖口に破れや傷みが出た場合は布を裏からミシンで刺して補強できる。見積もりは無料なので気軽に相談してほしい」と話す。

 「ビック・ママ」のリフォーム価格は、スカートやズボンのウエスト直し3456円~、ゴム付け1080円~、スカート丈詰め2160円~(いずれも税込み)。

 お直し専門店「ママのリフォーム」(本社・千葉県)では、毛皮の服をストールにしたり、革の靴底をゴムにして滑りにくくしたりするリフォームにも対応している。

 中高年向けの著書もあるファッションコーディネーターの西山栄子さんは、「シニアになると適度にゆとりがある服が着たくなる。サイズが合わないが愛着のある服を、着心地も、見た目もよくリフォームすればおしゃれして外出することにつながり、心も体も若くいられる」と話す。

 洋裁が得意な人は自分で直し、そうでない人はお直し店に依頼すればよい。「直し方によって高額になる場合もある。店で見積もりをとってもらい、価格確認した上で依頼するとよいでしょう」と話す。

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