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医療ルネサンス北海道フォーラム「糖尿病と食事 知っておきたい新常識」

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[医療ルネサンス北海道フォーラム「糖尿病と食事 知っておきたい新常識」](4)討論

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討論

東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科主任教授 宇都宮一典さん

萬田記念病院(札幌市)管理栄養士長 太田清美さん

北海道保健福祉部地域保健課主査 北山明子さん

コーディネーター 読売新聞東京本社医療部長・山口博弥

[医療ルネサンス北海道フォーラム「糖尿病と食事 知っておきたい新常識」](4)討論

山口博弥・読売新聞東京本社医療部長

  山口  糖尿病はかつて、ぜいたく病と言われていました。今はどうですか。

 宇都宮 低所得の世帯で肥満が増えています。手軽で安い食品には動物性脂質が多く、子供たちの肥満に通じ、糖尿病予備軍を増やしています。ぜいたく病と言われた時代は終わり、糖尿病を増加させる社会的要因は何かといったマクロ的な視点がなければ、真の予防策は立てられないと考えています。

  山口  北海道の人の食生活でお気づきになった点はありますか。

  北山  病気だったり、一人暮らしだったりすると、ご飯や麺でおなかをいっぱいにして、バランスのよい食事を取っていない家庭がたくさんあると感じています。農業の人はおやつを結構食べていたり、漁業の人は朝食抜きだったりする傾向があるようです。

  山口  食べる順番についてはどうでしょうか。

  太田  血糖が上がらない野菜から先に食べ、後から血糖が上がるご飯や、麺をと指導しています。消化、吸収が早い炭水化物は、すぐ血糖が上がって、インスリンが間に合わないんです。フランス料理のように「ばっかり食べ」が当たり前なら、野菜から先に。ご飯、みそ汁、おかずの「三角食べ」の習慣がある人も、最初の一口を野菜から食べるだけでも効果はあるのではないかと思います。

  山口  糖質制限について教えてください。

  宇都宮  1日に摂取する総エネルギー量を変えずに糖質だけを制限したことで体重が落ちたとする研究報告はありません。総エネルギー量とは無関係に体重が減るわけではないという正しい認識を持つことが大切です。

 総エネルギー量を制限するのは、粗食にすることではありません。和食には本来、たくさんの食材を使いますが、糖尿病の患者さんは、限られた食品を同じように食べています。旬のものを中心に豊富な食材を取る日本の食文化を大切にしてほしいと思います。

  太田  消化吸収が早く、食後の血糖に最も影響力があるのが糖質です。糖質の取り方が不安定だと血糖の動き方も不安定になりやすいので、お医者さんの指導を受けながら、血糖の動きを意識した食事をしてください。

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