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健康空手(上)突きと蹴りでストレス解消
9月下旬の平日午前、大阪市北区の極真空手「天満中崎道場」では、約10人の大人たちが空手に汗を流していた。ほとんどは小さな子どもを子育て中の若い母親たち。その中に、9月に70歳を迎えた市内に住む 曲雅秋 さんがいた。
曲さんは、道場代表の蔵谷薫さん(48)が構えたミットめがけて、正拳突きや前蹴りを放つ。1分間打ち続け、15秒の休憩を取るルーチンを2~3回繰り返すと、既にTシャツは汗でびっしょり。最後の方は、息が上がってへたりこんだものの、「いやいや面白いですよ。空手を始めてから5キロもやせましたし」と笑顔を見せた。
同道場は今年8月から、50歳以上が対象の「シニア健康空手体操教室」を始めた。突きや前蹴り、膝蹴りなどの運動で、武術を身に付けながら体力維持を図るエクササイズだ。曲さんは最初の生徒で、今月には60歳の女性が入会予定という。
蔵谷さんは「試合はしないのでけがの心配はない。声を出しての蹴りや突きはストレス解消にもなるし空手は健康維持にぴったり」という。
約1時間の教室の最初と最後は正座して黙想し、「オス」の礼で終わる。みな背筋がスッと伸び、すっきりした表情で道場を後にした。
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