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いちばん未来のシニアのきもち

コラム

高齢者には、トイレがこわい?

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 こんにちは、慶成会老年学研究所の宮本典子です。

 高齢者は、超高齢社会のいちばん先をいく人たちです。共に生きやすい社会をつくることは、次の世代の未来をつくることになると思いませんか?

 最近お手洗いで、どうやって流せばよいかわからずに困った、ということはありませんか?

 私の勤める研究所では、週に1度、認知症の方を対象に心理療法の会を開いています。ある回の終了後、お手洗いが水浸しになっているのを見つけました。どなたかが「流す」つもりで、温水洗浄のボタンを押してしまったのでしょう。洋服が () れていないとよいけれど、と心配しました。

用が済んでも、出られない

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 最近のお手洗いは機能が進化して、流し方も様々です。

 「ボタンを押す」「手をかざす」――。中には、「便座から離れる」だけで自動的に流れるものもありますね。

 でも、めまぐるしく変わる機能に、高齢者はついていけません。

 中に入って用を足せたのはよいけれど、いざ出ようとしても、流し方がわからずに立ち往生してしまう話を、よく聞きます。便利さが求められたはずなのに、むしろ使いにくくなっています。

 そばに指示書きがあるのでは? とお思いになるかもしれません。でも、それだけでは足りない理由があります。

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宮本典子(みやもと のりこ)

 慶成会老年学研究所主任研究員。 臨床心理士。

 聖心女子大学文学部歴史社会学科人間関係(現人間関係学科)卒業。

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 主に認知症高齢者、高齢期のうつ病の心理療法及び介護家族の心のケアにかかわる。自宅で暮らす高齢者や認知症の人を対象に、情緒の安定や認知機能の低下予防をめざす心理療法プログラム「ユリの木会」を運営している。共著に「認知症と診断されたあなたへ」(医学書院)、編著に「いちばん未来のアイデアブック」(木楽舎)がある。

慶成会老年学研究所

 高齢社会に関する心理学的、医学的臨床、研究、及び教育・研修を行う研究所として、1988年に設立。現在、心理学の専門家によって、高齢者と家族を対象にしたカウンセリング、専門職や一般企業への教育・研修と、高齢者と高齢社会に関する学際的な研究を行っている。

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