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「物忘れ」の薬 どんなもの?

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認知症には使えない

 

「物忘れ」の薬 どんなもの?
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   約束を続けて忘れちゃって困ったよ。最近、広告などでよく見る「物忘れ」の薬ってどんなものなの。

  ヨミドック  ドラッグストアなどで買える市販薬ですね。複数のメーカーから発売が相次いでいます。 顆粒かりゅう や錠剤などの違いはありますが、主成分は漢方薬で使われている「オンジ」という生薬です。

   なぜ今、続々と?

   厚生労働省が2015年12月に、生薬エキス製剤に関する通知を出しました。この中で、オンジの効能として「中年期以降の物忘れの改善」が認められました。これに着目した各メーカーが製品開発を進め、今年になって国の製造販売の承認を得て発売が相次いでいる、ということです。

   だじゃれのような商品名が目立つね。

   キオグッド顆粒(森下仁丹、ロート製薬)、ワスノン(小林製薬)、アレデル顆粒(クラシエ薬品)など、発売が早かった商品をみても「記憶がグッド」「忘れない」「あれ(何だっけ)が出る」という言葉を連想させます。みな基本的に成分は同じなので「ネーミング勝負」という声も聞かれます。

   認知症にも使える?

   いいえ、認知症は対象外です! これらの薬の対象の物忘れは、知り合いの名前が出なくなる「ど忘れ」のような年相応のものです。認知症の記憶障害を改善させる効果は認められていないので誤解しないでください。

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   年相応の物忘れと認知症の記憶障害はどう違うの。

   認知症の記憶障害は、脳の病気で生活に支障が出るものです。「食べた物を忘れるのは年相応の物忘れ、食べたこと自体を忘れたら認知症」とよく例えられます。

   でも誤解が心配では。

   確かに「認知症の人が、これを飲めば大丈夫と勘違いして、適切な早期受診の機会を逃すことがあってはならない」と懸念する声は、専門医からも聞かれます。また、認知機能の低下は腎不全や低血糖など身体の病気や薬の副作用で起こることもあります。持病を抱える人の場合、物忘れの原因の見極めも必要です。

 (高橋圭史/取材協力=新井平伊・順天堂大学教授、森下仁丹、ロート製薬、小林製薬、クラシエ薬品)

 

 ヨミドックは医療介護サイト「ヨミドクター」のお医者さんキャラクターです。

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