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がん治療と妊娠(4)子どもにも説明と同意

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がん治療と妊娠(4)子どもにも説明と同意

 「大切なお話をします。しっかりと聞いてくださいね」

 2016年3月、京都府立医科大学病院(京都市)の診察室。小児科医の柳生茂希さんは、関西地方に住む当時中学1年のA子さん(14)に優しい口調で語りかけた。

 A子さんはこの1か月前、自宅近くの医療機関で悪性の軟部肉腫と診断された。数十万人に1人起きるというまれながんだ。会社員の母親(36)は、娘には病名を告げず、この医療機関から紹介された同病院を訪ねることにした。小児がんに詳しい医師から直接、A子さんに説明してもらいたいと思ったからだ。

 柳生さんはまず、A子さんに病名を告知した。さらに、抗がん剤治療の影響で将来、赤ちゃんを妊娠できなくなる可能性があること、それを防ぐために研究段階ながら卵巣の凍結保存という選択肢があることを、中学生のA子さんでもわかる言葉で説明した。

 A子さんのような小児がん患者の場合、妊娠する能力の温存には「インフォームド・アセント」が求められる。

 インフォームド・アセントは、保護者から治療の同意(インフォームド・コンセント)を得るだけでなく、当事者である子どもにも年齢に応じた説明をし、同意を得ることをいう。子どもでも、治療法の選択に必要な情報を医師から受ける権利があるという考えからだ。

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