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白血病治療薬「グリベック」投薬中止しても再発せず…患者の6割以上、3年間

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 慢性骨髄性白血病の治療薬「グリベック」を長期間服用し、症状が出なくなった「寛解」状態の患者68人に投薬を中止したところ、6割以上が3年間再発しなかったとの臨床試験の結果を、秋田大などの研究グループがまとめた。

 国内で長期間、薬の中止後も再発がないことを確認できたのは初めて。

 慢性骨髄性白血病の治療は、薬を飲み続けるのが原則だが、今回の結果を受け、診療指針が見直され、多くの患者が服用をやめられる可能性が出てきた。

 この病気は、骨髄の中にある血液を作る細胞が、遺伝子異常によりがん化して起こる。国内の患者数は1万数千人。2000年代に登場したグリベックなどの分子標的薬により寛解状態を維持できる患者が増加している。しかし薬の自己負担が年間数十万円になることもある。

 試験では、グリベックを3年以上服用し、高精度の遺伝子検査で白血病細胞が2年以上見つからない患者68人を調べた。14年から国内の26医療機関で投薬を中止。専門医の指導のもと定期的に遺伝子検査を行ったところ、43人(63%)は3年間再発がなかった。再発した25人(37%)も服用を再開したところ、全員が寛解状態に戻った。

 研究をまとめた高橋直人・秋田大教授(血液内科)は「服薬を長期間続けて状態の良い患者は、高い確率で薬をやめられることが分かった。ただ、自己判断で中止するのは危険なのでやめてほしい」と話している。

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