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医療相談室

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副甲状腺機能亢進症とは

 7月に78歳の夫が原発性副甲状腺機能 亢進こうしん 症と診断されました。悪性リンパ腫の治療後に行った血液検査で判明しました。骨折が起きやすく、腎臓結石や腎不全の危険もあるとして主治医は手術を勧めますが、夫は嫌がっています。どんな病気でどんな手術を行うのですか。(78歳女性)

ホルモン過剰分泌で骨が溶ける

竹内 靖博 虎の門病院 内分泌センター部長(東京都港区)

 のど周辺にある甲状腺の後ろに米粒大の器官「副甲状腺」が四つあり、血液のカルシウム濃度を調整する副甲状腺ホルモンを分泌しています。

 原発性副甲状腺機能亢進症は、このホルモンの過剰分泌で骨が溶けるなどして、高カルシウム血症をもたらす病気です。

 原因の8、9割は副甲状腺の良性腫瘍ですが、先天性の遺伝子異常が原因の場合もあります。1~3%は副甲状腺がんが原因です。

 長期間続くと骨量が減り、骨折しやすくなります。腎臓には余分なカルシウムを 排泄はいせつ する機能があり、ここにカルシウムが沈着して結石ができたり、腎不全に至ったりすることもあります。

 著しい高カルシウム血症は食欲低下、便秘、抑うつ症状などをもたらします。ただ、半数以上の患者さんでは悪化せず、特別な自覚症状もなく経過します。

 骨量の著しい減少や腎結石がある場合は、完治が見込める手術を勧めます。副甲状腺は四つあるので、原因となる病巣を取り除いても通常、後遺症の心配はありません。手術の難易度は事前の検査で、病巣の数と場所がどの程度特定されているかによります。

 手術ほどの効果が期待できる薬物治療はありませんが、骨量減少に骨粗しょう症治療薬を、高カルシウム血症に副甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を使うこともあります。

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