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医療ルネサンス

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腸がはみ出る病気(4)憩室 生活習慣が影響

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腸がはみ出る病気(4)憩室 生活習慣が影響

 東京都港区の会社員B男さん(49)は今年4月初め、左下腹部に強い痛みを感じた。じっと安静にしていれば治まるが、前かがみになったり歩いたりすると響くように痛む。「盲腸かな。手術になるなら嫌だな」と心配になった。

 翌日には38・5度の熱が出て、市販の解熱鎮痛薬を飲んでも改善しなかった。勤め先のそばのクリニック「聖路加メディローカス」(東京都千代田区)の消化器内科を受診。血液検査とCT(コンピューター断層撮影法)で、大腸の壁の一部が外側に飛び出してできた袋状の「 憩室けいしつ 」に炎症が起きていることがわかった。

 大腸は、腸の筋肉(筋層)が波のように収縮を繰り返すぜん動運動で消化物を送り出している。この筋肉に栄養を送る血管の通り道があり、筋肉が所々で途切れている。ここから腸の壁の一部が飛び出してしまう。これが憩室だ。大腸の右側の 上行じょうこう 結腸と直腸の手前のS状結腸にできやすい。

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