歌手 徳永英明さん
一病息災
[歌手 徳永英明さん]もやもや病(1)悪い生活習慣ばかり
「レイニー ブルー」「輝きながら…」「壊れかけのRadio」。1980年代から90年代にかけてヒット曲を連発した。2000年代に入ると、女性歌手の名曲をカバーした「VOCALIST」シリーズが話題を呼んだ。
1986年のデビューから走り続けていた。コンサートツアーを始めとした音楽活動は目白押し。発表した歌はいくつもの音楽賞を受賞し、他の歌手にも楽曲を提供した。書籍や写真集も出版。得意なサッカーを生かしてワールドカップ取材も経験し、サッカー番組の司会もこなした。
「当時は全然寝ていなかったですね」
過酷なスケジュールにもかかわらず、体調管理はおろそかだった。酒もたばこも好きだった。コンサートが終わった後でも、マージャンやテレビゲームで夜を明かした。
「悪い生活習慣のオンパレード。バカだったんです」
なんとなく体はだるく頭が痛むこともあったが、乗り切れていた。ただ、体はすでに危険信号を発していた。その頃から、手足の脱力など一過性の虚血性発作は時々出ていた。
「どこが悪いんだろうと思って何回か脳外科にも行ったんです。でも異常なしって言われていたから」
そんな生活が続いていた2001年5月、異変が起こった。歌っていて歌詞が出てこない。脳血管の難病「もやもや病」だった。
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歌手 徳永英明さん(56)
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