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がん治療の明日(3)創薬へ 世界の患者結集

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がん治療の明日(3)創薬へ 世界の患者結集

「ROS1ders」のトレーナーを手に、夫ジェラルドさん(左)と並んで笑顔を見せるジャネット・フリーマンデイリーさん

 2016年12月、オーストリア・ウィーンで開かれた世界肺がん学会。イギリス、オーストラリア、トルコなど、各国の患者活動が報告されるなか、異彩を放つ患者会があった。

 「私たちの会には、12か国から約120人が参加しています」

 米国人のジャネット・フリーマンデイリーさん(61)が主宰する「ROS1ders(ロスワンダース)」。 ROS1ロスワン という遺伝子の変異を原因とする肺がん患者が、国境を超えて結集したグループだ。

 がんは遺伝子が傷つき変異して起きるが、遺伝子の解析技術が進み、ROS1のように特定できる原因遺伝子が増えた。遺伝情報を生かして治療に生かすがんゲノム医療が世界的に注目されるなか、米国では、がんの原因となる可能性がある100種以上の遺伝子を一気に解析する手法が実用化されている。日本では、研究として一部の病院で行われている。

 原因遺伝子がわかれば、それに合った薬を選ぶことができ、効果的な新薬開発にもつながりやすい。ただ、ROS1が原因となるのは肺がん患者のわずか1%。原因遺伝子がわかっても、患者数の少なさが、治療法開発の足かせになる。新薬の治験に参加する患者が集めにくく、十分なデータを得るのが難しいためだ。

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