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がん治療の明日(2)希少タイプの患者に希望

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がん治療の明日(2)希少タイプの患者に希望

愛車のハーレーにまたがる福岡県の男性。「ツーリングで回った各地でおいしいものを食べ歩くのも楽しい」と話す

 エックス線画像に写っていたがんは、ほとんど見えなくなっていた。

 「劇的なことが起きているよ」

 そう告げた医師の表情は満面の笑みだった。肺がんを患う福岡県の男性(59)は2015年1月から、クリゾチニブ(商品名ザーコリ)という薬の治験に参加していた。

 がん細胞を狙い撃つ分子標的薬の一種で、 ROSロスワン という遺伝子の変異を原因とするがんに効くという。使い始めるとすぐ、効果が表れた。

 ROS1が原因の患者は肺がん患者のわずか1%。一般的な抗がん剤は、男性にはあまり効果がなかった。

 「もっと長生きできる」。確信を持てた。

 男性はこの1年半前の13年秋、健康診断で「胸部レントゲン 要検査」の通知を受け取った。痛みも違和感もない。大した問題とは捉えていなかった。翌年1月に詳しく調べると、最も進行した「ステージ4」の肺がんだった。

 「まさか自分が?」――。その頃は、1年以内で命を落とす病気、というイメージしか持っていなかった。

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