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いちばん未来のシニアのきもち

コラム

高齢者のお財布がぱんぱんなのはなぜ?

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 こんにちは、慶成会老年学研究所の宮本典子です。

 高齢者は、超高齢社会のいちばん先をいく人たちです。共に生きやすい社会をつくることは、次の世代の未来をつくることになると思いませんか?

 こんな場面をみたことはありませんか?

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 高齢女性「そのコロッケを二つください。」

 お 惣菜そうざい 屋「あいよっ、二つで173円!」

 高齢女性「あっ、はい…」

 ……女性は、お財布を開けて、ちょっとためらっているように見えました。

 お惣菜屋「次の人が待ってるから、急ぎお願いしますよー」

 高齢女性「あ、じゃ、これで…」

 女性は、あわてた様子で、1万円札を出しました。でも、よく見ると、手に持っているお財布は小銭でぱんぱんに膨らんでいます。

 お店の人は、その太っちょな財布をちらっと見ると、「ちぇっ…」と舌打ち。お札を受け取ると、不機嫌そうに「おつりですよね」と言って、千円札を数え始めました。

 「そんなに小銭がたくさんあるのに、どうして1万円も出すのよ? 面倒くせぇなあ、ったく、この忙しい時に!」という彼の心の声が、いらだった表情からうかがえました。

 高齢者のお財布は、小銭でいっぱいのことが多い……。この状況を理解するためには、いくつかの可能性を検討する必要がありそうです。

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宮本典子(みやもと のりこ)

 慶成会老年学研究所主任研究員。 臨床心理士。

 聖心女子大学文学部歴史社会学科人間関係(現人間関係学科)卒業。

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 主に認知症高齢者、高齢期のうつ病の心理療法及び介護家族の心のケアにかかわる。自宅で暮らす高齢者や認知症の人を対象に、情緒の安定や認知機能の低下予防をめざす心理療法プログラム「ユリの木会」を運営している。共著に「認知症と診断されたあなたへ」(医学書院)、編著に「いちばん未来のアイデアブック」(木楽舎)がある。

慶成会老年学研究所

 高齢社会に関する心理学的、医学的臨床、研究、及び教育・研修を行う研究所として、1988年に設立。現在、心理学の専門家によって、高齢者と家族を対象にしたカウンセリング、専門職や一般企業への教育・研修と、高齢者と高齢社会に関する学際的な研究を行っている。

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6件 のコメント

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義母は

むーん

義母の認知症に気が付いたきっかけが パンパンのお財布でした ゆっくりならちゃんと出す事が出来たのですが 後ろで待たれると 慌ててしま 100円以...

義母の認知症に気が付いたきっかけが パンパンのお財布でした
ゆっくりならちゃんと出す事が出来たのですが 後ろで待たれると 慌ててしま 100円以下の物でさえも 1万円札を出していました
顔馴染みのお店では ユックリ小銭で どうぞと声を掛けてくださったのが嬉しかったです

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少し…

さくら

計算はまだ瞬時に出来ますし、指も動きます。 ですが最近は老眼で見えづらく少し時間がかかる様になって来ました。 さすがにいきなり万札は出しませんが...

計算はまだ瞬時に出来ますし、指も動きます。
ですが最近は老眼で見えづらく少し時間がかかる様になって来ました。

さすがにいきなり万札は出しませんが、小銭には省略してよく行くお店が空いている時間に使わせて貰う事はあります。

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明日は我が身

ビッケ

父が 以前 レジで一万円札を 出して いるのを 子供たちが 『なんでじいじはいつも一万円だすの?』と言っていたのを思い出しました。 実家に同居し...

父が 以前 レジで一万円札を 出して いるのを 子供たちが 『なんでじいじはいつも一万円だすの?』と言っていたのを思い出しました。 実家に同居し父が認知になり始め 小銭が部屋のあちらこちらに 置かれ 心配になり 近所のコンビニで使える 電子マネーに お金を入れてあげる事にしました。
でも 明日は我が身です。
混みあってるお店の方の気持ちもわかりますが…… レジの合間にも 『今日は寒いですね』とか ちょっとの 会話もあったら 良いなぁ~ 昔ながらの商店みたいにはいかないか~💦

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