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同時に育児と介護、ダブルケアの問題点は?

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「働き盛り」に負担大

同時に育児と介護、ダブルケアの問題点は?

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同時に育児と介護

ダブルケアの問題点は?

 Q 「ダブルケア」って言葉を最近、よく聞くわ。

 A ダブルケアは、育児と介護の両方に直面している状態なんだ。子どもの世話と親などの介護の「二つのケア」が同じ時期に重なることを言うよ。どちらかだけでも忙しいのに大変だ。子育ての真っ最中に、まだ元気だと思っていたのに、病気になったり、けがをしたりして、親の介護も突然、始まるような場合もある。子どもを幼稚園に送った後に、通院に付き添ったり、介護サービスを受けるための手続きや施設探しに走り回ったり、といったケースも多いようだよ。

 Q 大変そうね。どれくらいいるの?

 A 内閣府は、ダブルケアを行っている人は女性16万8000人、男性8万5000人の計25万3000人に上ると推計している。

 仕事を持つ女性が増えたこともあって、結婚や子供を産む時期が昔と比べて遅くなった。女性が最初の子供を産む年齢は2016年は平均30・7歳で、30年前よりほぼ4歳上昇しているんだ。ダブルケアを行っている人のうち、30歳代と40歳代が計8割超と多いんだけど、ちょうど、育児と介護が同じタイミングになりやすくなっているんだ。

 Q えっ、「働き盛り」の世代じゃない!

 A そうなんだ。保育サービスを使って共働きをしている子育て夫婦が、介護も重なったことで、仕事を制限したり、やめたりしなければならなくなるかもしれない。内閣府の委託調査で、ダブルケアに直面した人で「仕事の量や働く時間を減らした」「離職した」と答えた人が女性で計39%、男性で計19%に上っている。育児と介護が重なって出費が増えるのに、収入が減ってしまえばピンチだよね。

 Q 支援が必要ね。

 A この先2年ほどで、人口が多い1947~49年生まれの「団塊世代」が70歳代になる。ダブルケアに直面する人が増える可能性が高そうなんだ。育児も介護も同じ窓口で相談できるように市町村が態勢を整えたり、子育て・介護中の社員が勤務先で休暇を取りやすくしたり、支える方法を考えたいね。(滝沢康弘)

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