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医療・健康・介護のコラム
[大杉漣さん]サッカー 理屈より蹴ってみ?
サッカーを高校時代からやっています。今もフルコートでの試合を月に2回ほど。続けているのは好きだからで、理屈を求めないようにしている。どこが好きか語り合うのもいいけど、結局、ボールを蹴った時の楽しさですね。昔より飛ばないし、脚は細くなっているけど、その年齢なりの楽しみがある。だからまずは「ボール蹴ってみ?」です。
見るのも好き。J3とか下部リーグにも面白さがある。選手たちから「上に昇ろう」っていう気持ちを感じます。一瞬でも触れた時に、すごくいいものをもらった感じがするんですよ。
北野武監督の映画に出演させていただきました。作品の世界観がもたらすものだと思いますが、登場人物同士の対立項や駆け引きを予兆した上での、独特な緊張感のある現場でした。
医者や弁護士、警察官など、こういう職業の役だからと、決めつけて演じないようにしています。100人いたら100の人生がある。 姑息 なだまし合い、裏切りはどの社会にもありますよね。映画ですから極端な表現はありますが、一人の人間の姿にリアリティーを置いてくるのが自分の仕事だと思っています。
今は何でも簡単に家で見られる時代ですけど、見に行くときはサッカーも映画も、家を出る瞬間からわくわくしますよね。終わった後の時間も含めて、行かないと味わえない。自分に手間をかけるっていうのは、すごく大事だと思っているんですよ。(聞き手・中村剛、写真・繁田統央)
俳優、徳島県出身。1951年生まれ。主将として率いるサッカーチームやバンド活動など、活躍のフィールドは幅広い。異色の犯罪組織トップを演じた映画「アウトレイジ 最終章」が10月7日に公開予定。
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