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群大執刀医の処分要望へ…遺族ら「反省の色ない」
群馬大学病院の手術死問題で、執刀医の
説明会は7月30日に始まり、出席した8組の遺族に対する全体的な説明の後、計3日間で各遺族に対する個別説明が行われた。
須納瀬医師や竹吉元教授との直接の面会は、遺族と弁護団が求め続け、約2年越しで実現。そのこと自体は「高く評価する」とした。しかし、個々の診療行為や上司としての監督のあり方について謝罪はなく、全体的な内容には「失望した」(遺族会代表)という。
遺族らによると、2人ともカルテの記載が不十分だったことだけは認めたが、患者への説明や、術後の管理などには落ち度を認めず、当時の病院の体制では出来る限りの努力をしたという説明だった。
弁護団の独自調査や日本外科学会による検証では、須納瀬医師の技術上の問題が指摘されていたが、このことについては「元教授らはむしろ技術が高いという認識だった」(弁護団の梶浦明裕事務局長)という。
指摘されてきた問題点を認める姿勢が見られなかったことで、遺族会と弁護団は、「再発防止の観点から、行政処分を受けて再教育する必要がある」と判断した。
また、問題を認めて謝罪し、補償の意向を示している大学側とは今後、前向きに交渉を進めることを表明。刑事告訴についても引き続き検討する意向を示した。
遺族会代表の30代男性は、「しっかりした謝罪があれば処分を求めたくはなかったが、執刀医や元教授の態度や発言から、そうせざるをえないというのが遺族会の結論だ」と話した。
群馬大病院を巡っては、旧第二外科で肝臓の