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膵嚢胞「異常なし」だったが

 人間ドックで「 膵嚢胞すいのうほう 性病変疑い」と出て、血液検査やMRI(磁気共鳴画像)検査を受けました。医師は、膵嚢胞の影は8ミリと小さくがんではなく、血液検査にも異常はないと言いました。膵臓がんは発見が難しく、膵嚢胞が発見のきっかけになることがあると言われます。このまま放置していいでしょうか。(75歳女性)

CTなどの精密検査、定期的に

糸井 隆夫 東京医科大学 消化器内科主任教授(東京都新宿区)

 膵臓の中や周辺に体液がたまった袋状のものを膵嚢胞と言い、人間ドックなどの腹部超音波検査で見つかることが多くなっています。

 膵嚢胞には腫瘍性と非腫瘍性があり、非腫瘍性の代表は、膵炎の後によくみられ、がんになりません。

 腫瘍性の代表には、膵管内乳頭粘液腫瘍という病気があります。嚢胞にある腫瘍細胞が粘液を作り、膵液の流れが悪くなります。すると、膵管が太くなったり、袋が大きくなったりします。良性が多いですが、まれに悪性の腺がんに進むこともあります。がん化を疑う所見として、嚢胞内のポリープの様子で判断します。

 以前は、嚢胞の大きさが3センチ以上で、がん化のサインと考えられましたが、今は、大きさだけでは判断が難しいとされています。

 この腺がんが、膵臓内や膵臓周辺に広がってくると膵臓がんと診断します。また、膵嚢胞の特徴として、膵管内乳頭粘液腫瘍では、嚢胞のある場所以外に、新たな膵臓がんができる確率が5%とされ、低くないことが分かってきました。

 以上のことから、膵臓に嚢胞がある場合には、最初にCT(コンピューター断層撮影法)、MRI、超音波内視鏡による精密検査を行い、嚢胞が1センチと小さければ年に1回、3センチ以上なら、半年から1年に1回、同様の検査をお勧めします。

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