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車いすで全国を一人旅

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車いすで全国を一人旅

撮影・萩本朋子

  てらゆうすけ さん 27

 「押してもらえませんか」。見知らぬ人に声をかけ、一緒に電車に乗り、車にも乗せてもらう。車いすで全国を巡るヒッチハイクの一人旅に挑戦中だ。

 脳性まひで両足が不自由。大学生の頃から車いすを使い、卒業後は東京都内で働く。4月から2年かけ、「 HELPヘルプ 」と「 PUSHプッシュ 」を合わせた「 HELPUSHヘルプッシュ 」プロジェクトと名付けた旅を始めた。月に1週間は仕事をし、残りで旅に出る。旅費は給料の範囲内だ。

 旅では「ユースケ」と名乗り、3度の旅で214組の人たちが車いすを押してくれ、山梨、新潟など9県を回った。3年前、階段で駅員に介助を頼み、「駅構外だから」と断られて腹が立った。それを聞いた友人は「道行く人に頼めばよかったのに」。この言葉で一人旅を思いついたという。

 旅先でのツイッターを見て、駆けつける人もいる。出会った人には「街がバリアフリーか気にするようになった」と言われる。16日からは東北地方へ。「気軽に助けを求め、気軽に手伝う世の中になってほしい。あの人に会えてよかった、楽しかったと思ってもらえれば」と願っている。(社会保障部 小沼聖実)

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