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運動のしすぎは体に毒?

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「中強度活動」速歩きを

 

運動のしすぎは体に毒?
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   今は太っているけど、昔は激しい運動が好きで筋肉ムキムキだったんだ。

  ヨミドック  やり過ぎると体に毒ですよ。適度な運動を心がけてください。

   運動はやればやるほどいいと思っていたけど。

   激しい運動をすると、体内に多くの酸素を取り込もうとします。すると、細胞や遺伝子を傷つける活性酸素が体内に発生します。その結果、心臓にダメージを与えて不整脈になったり、血管の内側を傷つけて動脈硬化が進んだりする可能性があります。

   運動選手は短命?

   運動選手の生存期間についての大規模な調査は行われていないので、はっきりしたことは言えません。競技レベルの運動をやめればダメージも回復し、「普通の人」になっていくと考えられますので、さほど心配しなくても大丈夫です。運動後には適切な休養を取ることが大切です。

   僕の筋肉も今では見る影もなくなっちゃった。

   やはり運動は、やらな過ぎるほうが問題ですね。運動不足による肥満や不活発な生活習慣は、がんや認知症の危険性を高めます。

   どんな運動がいい?

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   歩くのも速度によってはいい運動になります。会話はできても、歌うのにはきつい「中強度活動」の速歩きがおすすめです。腕を大きく振り、大またで歩くといいですよ。

   どの程度歩けば?

   30分以上の速歩きを取り入れて1日1万歩以上歩くと、生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームを防ぐことができるそうです。これは、群馬県中之条町の65歳以上の5000人を17年間追跡した調査でわかったことです。

   そんなに歩けるかな。

   出来る範囲でがんばりましょう。「5分以上の速歩きを含め4000歩以上」でうつ病の、「20分以上の速歩きを含め8000歩以上」で高血圧や糖尿病の予防効果が高まるなどの結果が出ました。がんや認知症の予防にもなります。

 (石塚人生/取材協力=青柳幸利・東京都健康長寿医療センター研究所室長、真鍋知宏・慶応大学スポーツ医学研究センター専任講師)

 

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