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水虫対策のイロハ

元気なう

[水虫対策のイロハ](2)薬、1か月は塗る

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 水虫は足の裏が多い。殺菌効果を持つ塗り薬が治療の中心になる。適切な治療をすれば、完治は可能だ。

[水虫対策のイロハ](2)薬、1か月は塗る

 仲皮フ科クリニック(埼玉県川越市)院長の仲 わたる さんは、指の間に発症していれば指先から足裏の中央部まで、足の裏のどこかに発症していれば足の裏全体に、広く塗ることを勧める。かゆみや皮がむけるなどの症状が表れていない部分も、皮膚の少し奥で菌が木の根のように広がっていることがあるためだ。

 塗るタイミングは、皮膚が軟らかくなり薬が奥まで浸透しやすい風呂上がりがいい。完全に殺菌できるまで時間がかかるので、仲さんは「1か月以上塗り続けるのが大事」と話す。薬の使用で患者の足から床に落ちる菌はかなり減り、感染拡大の防止になる。

 薬は、市販薬を含め高い効果を期待できるが、発症が疑われたら皮膚科を受診したい。症状が水虫とそっくりな「ニセ水虫」が存在するからだ。水虫と思って仲さんのもとに来る患者の3分の1以上は湿疹など別の病気だという。水虫の薬を塗っても効果がなく、悪化する時もある。

 水虫と湿疹を併発している場合は、複数の治療薬を使い分けるなど専門的な治療が必要だ。「専門医のもとで適切な治療を受けてほしい」と仲さん。治らないと思い込んでいる人には、薬を中断したり、湿疹などに水虫の薬を使っていたりというケースが多い。

 菌は乾燥に弱い。靴は何足かを使い回して定期的に乾かすといい。皮膚に侵入した菌で炎症が起き、かゆみが出るが、ひっかくと皮膚が傷つき重症化する恐れもあるので控えたい。

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