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がん遺族の4割、家族内の対立経験…治療方針や看病巡り

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 がん患者が亡くなるまでの過程で、看病した家族の4割が、意見対立など家族内の葛藤を経験しているという調査結果を筑波大学や東北大学の研究チームが発表した。

 不安や負担を抱え、「第二の患者」とも言われる患者の家族を支える大切さをチームは訴えている。

 浜野淳・筑波大講師(家庭医療学)や宮下 光令みつのり ・東北大教授(緩和ケア看護学)らは、71医療機関の緩和ケア病棟で昨年1月末以前に死亡した患者を主に看病した遺族に、発病後に家族内で生じた葛藤について質問。458人分を分析した。

 その結果、付き添いなどの役割を十分果たさない家族がいると思った人は23%、抗がん剤治療を続けるかどうかなどの意見が家族内で合わないことがあった人は21%に上った。傷つける言葉を使ったりどなったりする家族がいた人も11%いた。これら3項目を含めた8項目を家族内の葛藤として、いずれか1項目でも経験した人は42%いた。

 「治療について意見を押し通そうとする家族がいた」「病気後のコミュニケーションが十分でない」などの場合に、家族内の葛藤が増える傾向がうかがえた。

 宮下教授は「そばで看病する家族が患者を一番よく理解している場合は多い。その人に他の家族が協力し、医師や看護師も気を配ることが、ケアの質の向上につながる」と話している。

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