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半月板、切除せず細胞移植で再生…東京医科歯科大で治験開始

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 東京医科歯科大学は、軟骨のもとになる細胞を移植して、損傷した半月板を再生する臨床試験(治験)を今月から開始した。5年後の承認を目指す。

 半月板は、膝関節の間に挟まる三日月形をした軟骨で、クッションの役割を果たしている。強い衝撃や加齢で傷めることがあり、年間約3万5000人の半月板損傷の患者のうち、8割が損傷部分を切除している。広範囲に切除した場合、関節の軟骨がすり減り、曲げ伸ばしに障害を生じる変形性膝関節症を起こしてしまう。

 治験では、損傷した半月板を切除せずに縫い合わせる。関節を包む滑膜を採取し、滑膜内に含まれ、軟骨のもとになる滑膜幹細胞を抽出、培養して膝に注射で注入する。2年間で成人患者10人に実施し、1年後まで改善状況を観察する。

 2013~15年に行われた臨床研究で、5人に同様の治療を実施し、半月板の再生が確認されたという。

 同大教授で再生医療研究センター長の関矢一郎さん(整形外科)は「再生医療製品として承認され、変形性膝関節症を予防する治療につなげたい」と話している。

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