医療大全
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形成外科で治す(2)筋肉移植 左頬まひ回復
「のどが渇いたよ」。8月初頭、愛知県内の喫茶店。自分のジュースを飲み干した小学5年のB君(10)は母親(43)の手つかずだったアイスコーヒーも、許しを得て、ごくごく飲み始めた。
「昔はこんなに上手に飲めなかったのに」と父親(40)は目を細める。B君は顔の左側の筋肉を動かす神経が先天的な損傷でまひしており、左側の顔をうまく動かせなかった。
髪を洗う時は指で左目を覆わないとシャンプーが目に入り、スープを飲もうとすると閉じられない口の左側からこぼれていた。
両親は「大きくなるとからかわれるかも」と心配していた。県内の耳鼻科から紹介され、2013年の小学1年生の夏休みに、杏林大学病院(東京都三鷹市)の形成外科教授・ 多久嶋亮彦 さんの手術を受けた。
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