第23回 口腔保健シンポジウム
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[第23回 口腔保健シンポジウム](5)実践講座 歯と歯の間もしっかり掃除
埼玉県立大学保健医療福祉学部講師 田野ルミさん
歯と口の健康を保つには、歯科医師、歯科衛生士の専門的な指導を受け、日常的に手入れすることが大切です。
歯ブラシは、鉛筆を持つように持ちます。毛先が広がらないように、歯ブラシを当てた場所で小刻みに動かし、一本ずつ磨きます。奥歯のかみ合わせの溝は磨き残しのないようにしましょう。
歯の表面には歯ブラシを直角に当てます。歯と歯肉の境目には斜め45度に。前歯の裏側は、歯ブラシを縦にして、きちんと当たるようにしましょう。歯と歯肉の間まで当たることが大切です。
歯と歯の間は、歯ブラシの毛先が届きにくく、歯垢を取り除くのが難しい部分です。デンタルフロス(歯の間の汚れを取る糸状の器具)や歯間ブラシを使います。
デンタルフロスを無理に歯の間に通そうとすると歯肉を傷つけてしまいます。歯の側面に沿わせながら、のこぎりを引くようにスライドさせます。狭い部分を抜けると、広くなる部分があります。歯の側面に沿わせて、片方ずつゆっくりと上下に動かして磨きます。
歯間ブラシは、歯と歯の間が広い部分に使います。上の歯は先端をやや下向きに、下の歯はやや上向きにすると、歯肉を痛めずスムーズに挿入できます。歯の側面のカーブに沿わせて、それぞれ前後に2、3回動かします。
【参考になるウェブサイト】
◇日本歯科医師会 テーマパーク8020
http://www.jda.or.jp/park/
◇サンスター Mouth&Body PLAZA
http://www.mouth-body.com/
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