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患者少ない希少がん「標的薬」、秋にも治験…国立がんセンター

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 国立がん研究センター(東京)は31日、患者が少ない希少がんに対する新たなゲノム医療の産学共同プロジェクトを発表した。

 肉腫や脳腫瘍などの希少がんについて、がん患者の遺伝子変異などを調べ、効果が見込まれる治療薬を使って臨床試験(治験)を行う。製薬企業は治験薬や共同研究費を提供する。情報が少ない希少がんで、遺伝情報を基に新しい治療法の確立を目指す。

 遺伝子変異を標的に、がんの増殖を防ぐ「分子標的薬」が次々と開発されている。がんの種類は異なっても遺伝子の変異が同じなら、同じ分子標的薬が効果的なケースがあることがわかっている。

 同センター中央病院は2013年から、がんに関連する100種類以上の遺伝子を調べる研究を実施している。今回のプロジェクトは、変異のタイプが判明した希少がん患者を対象に、がんの種類には関係なく遺伝子変異ごとの分子標的薬の治験を進める。希少がんの遺伝子変異と患者情報を登録したデータベースを作り、継続して新規の治験が実施できる態勢も作る。

 京都大学病院(京都市)も今年度中にプロジェクトに参加する。治験は秋から始まる予定で、製薬企業は現在11社が参加を予定している。

 中釜 ひとし ・国立がん研究センター理事長は「患者の少ない希少がんは、薬の開発が難しいのが課題だ。プロジェクトを通じて企業と連携し、積極的に開発を進めたい」と話している。

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