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医療相談室

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直径17センチの子宮筋腫 手術しなくてもよいか

 子宮筋腫について相談です。17cmの 漿膜(しょうまく) 下筋腫で、閉経が間近のため温存した方がいいと言われています。しかし最近、腹痛で痛みがあり便秘の可能性が高いと言われましたが、筋腫の圧迫もあるようで、他にも頻尿や7日間の便秘もあることから、かかりつけの消化器の医師に手術を相談したらどうかと提案されました。

 長年通っている大学病院の婦人科は温存の方針ですが、心配になり、他の大学病院にセカンドオピニオンを聞きにいきました。ところが、そちらでも温存と言われました。このような巨大な筋腫は静脈を圧迫するのではないかと心配なのですが、手術しなくていいというのが昨今の医療で最も多い選択なのでしょうか。(女性 56歳)

閉経後、圧迫症状強ければ手術も

佐々木 寛 ルーチェ会佐々木医院 副院長(台東区)

 閉経後子宮筋腫の取り扱いは、無症状の場合は原則的に経過観察です。 

 しかし、60歳以上になると肉腫の発生率が上昇するため、定期的検査(年2回程度)は必要です。

 閉経後子宮筋腫で手術が必要となるケースは、筋腫による圧迫症状が強い例です。圧迫症状としては、骨盤内の太い静脈圧迫による血栓症、 膀胱(ぼうこう) 圧迫による頻尿症状、直腸圧迫による便秘症状などがあります。

 圧迫症状はMRI(磁気共鳴画像)や造影CT(コンピューター断層撮影)の画像診断を行えば、手術した方がよいかどうかを決定できますので、主治医の産婦人科の先生にご相談下さい。(日本専門医機構協力)

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