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ミュージシャン 野沢秀行さん

一病息災

[ミュージシャン 野沢秀行さん]腰痛(3)仕事に穴 責任と焦り

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 予想外の再発。1996年、サザンオールスターズの一員としてデビュー以来初めて、コンサートツアーの参加を直前で見送った。

[ミュージシャン 野沢秀行さん]腰痛(3)仕事に穴 責任と焦り

野沢秀行さん=松本拓也撮影

 メンバーが急に欠けると、バンドとして息のあった演奏を改めて作り上げるのは難しい。仕事に穴を開けた責任を感じた。痛みが和らいだ日、療養していた自宅を出て、客席からコンサートを見た。自分の代わりにパーカッションを担当した人の演奏のうまさに驚き、居場所を失うのではないかと焦りもした。

 復帰後、ファンレターには腰をいたわる内容が増えた。スタッフのあいさつも「腰はどう」から始まった。周囲の気遣いが腰を意識させ、再発が気になった。良くないとされるストレスもたまった。「いつから腰担当になったのか」と自分にツッコミを入れた。

 2003年、激痛が襲った。体全体のバランスが崩れるのを恐れて、手術は断った。自宅で安静にして、痛みを起こす背骨の変形が自然に解消されるまで待つ治療を紹介された。治まる日をじっと待つ方法だが、挑むことにした。

 あまりの痛みに医師に「救急車を呼ぶ」と電話で訴えたこともあったが、1か月半たって、突然痛みが消えた。電話の向こうの医師に「治った」と叫んだ。

 再発の可能性はゼロではないという。「ならば再発リスクを減らそう」。噴火を繰り返す火山のような腰とどうつきあうか。真剣に考え始めた。

  ミュージシャン(サザンオールスターズ) 野沢秀行さん(62)

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