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室伏由佳のほっこりスポーツカフェへようこそ

コラム

国際スポーツ心理学会へ!スペイン・セビリアへの7日旅

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学会発表のシーンをお送りします

学会発表の会場です

 みなさん、ほっこりスポーツカフへようこそ!

 暑い、暑い夏……。皆さん、どんな毎日を過ごしていますか?

 私は日本よりさらに暑い(40度以上あるのですよ)スペイン・セビリアに行ってきました。今回のカフェでは、私が参加したスペインでの学会と、旅に出る時の「室伏由佳流身体ケア」についてお話しします。

2020年に向けて励んでいるテーマ

 参加したのは、7月10~14日までアンダルシア地方のセビリアで行われた国際スポーツ心理学会でした。オリンピックと同じく、4年に1度行われる大きな国際学会です。

 現在、私は順天堂大学の大学院博士課程で、スポーツとアンチ・ドーピングの調査と研究をしています。今回、セビリアでは、スポーツ系大学の学生約1,250名を対象に行った調査内容をまとめて発表をしました。タイトルは「日本のスポーツ系大学学生におけるドーピング検査及び学習経験とアンチ・ドーピング知識の関連」です。

 ちょっと、難しいですか……?(笑)

 研究を始めたのは、「スポーツ活動をしている選手の知識は、現状どれくらいなのか」との疑問でした。これを調べれば、どんなアンチ・ドーピング教育が必要なのかが見えてきます。2020年に東京オリンピック・パラリンピックを迎える日本から、国際貢献につながる教育プログラムの発信につながることを夢見て励んでいます。

備えあれば、疲労なし

 さて、アスリート時代から、私が旅行時に大切にしている準備がいくつかあります。

 欧米への移動の場合、目的地への到着まで丸1日かかることもあります。長時間の移動をして、すぐにトレーニングと競技会などというスケジュールも少なくありませんでした。練習の成果を出さなくてはならないのに、時差で頭はぼんやりして、移動の疲労で身体が動かなかったり、集中力が高まらなかったり……。私の場合は、特に足のむくみがひどく出てしまうため、思うように足を素早く動かすことができず、ギリギリの調整に大変苦労しました。

 そこで、1) 着圧ソックスです。

 最近、多くの方が使用するようになりましたが、長時間の移動時のむくみ対策にとても有用だと感じます。私はこれまで婦人科系疾患や腰痛など、全身麻酔での手術経験が複数回あるのですが、その時に着用した医療用の着圧ソックスをむくみ対策にも使い回しています(笑)。これが、抜群にフィットして、今では長距離移動で手放せないアイテムになっています。

 次に、2)湿布薬の活用です。

 「え? 痛みがないのに貼るの??」と思うかもしれませんが、あらかじめ、ふくらはぎや膝の裏、腰などに貼って出かけるのです。かつて同じ姿勢で長時間移動をしていると、トレーニングで酷使した筋肉や関節がズキズキと痛くなることがありました。腰痛のドクターに相談したところ、「痛みが出そうな部位に湿布薬を貼っておくのがよい」とアドバイスを受けました。実際にそれで楽になりました。これは引退後の現在も続けています。

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着圧ソックスを履いたまま、足を壁に向かって左右に揺らします

 渡航先に到着してからは、ベッドに寝転がり、足を壁に向かって上げて左右にゆらゆらと揺らします。30分ほどで、むくみはかなり解消されます。

 着圧ソックスと湿布薬と、足を上げてゆらゆら。この3点セットは、日常生活で座っている時間が長い方にも、ぜひおすすめしたいです。

 最後は、3)アロマオイルでマッサージ。

 足首からふくらはぎに向けて、片足3~5分ぐらい押し上げていくようにほぐしていきます。スペインでも渡航先のホテルにはお風呂がなく、シャワーのみでしたので、オイルマッサージもしっかり。むくみが緩和され、アクティブな自分になれました。

世界遺産となっている、メスキータ大聖堂を訪れた時の物です

メスキータ大聖堂を訪れました

 今回のスペインへの移動時間は22時間ほどで、とても疲れましたが、しっかりと身体のケアをしたことで快適な滞在がスタート。学会の合間には観光にも出かけました。世界遺産となっているコルドバのメスキータ大聖堂、ユダヤ人街をはじめ、セビリア市街の町も歩き、おいしいパエリアなどを楽しみました。観光ではスペインの偉大な歴史と素晴らしい文化に包まれ、国際学会ではたくさんの研究者の方と交流でき、とても充実した7日間の滞在となりました。また新しいチャレンジをスタートさせようと、励まされて帰ってきました。

 とても暑い毎日ですが、皆さんも、ぜひ楽しいイベントに参加したり、自分を高めるすてきな目標をみつけたりして、「何かを目指す夏!」を過ごしてください。

 それでは、次のほっこりスポーツカフェでまたお会いしましょう。

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室伏由佳(むろふし・ゆか)

 1977年、静岡県生まれ・愛知県出身。株式会社attainment代表取締役。2004年アテネオリンピック女子ハンマー投げ日本代表。円盤投げ、ハンマー投げ2種目の日本記録保持者(2016年4月現在)。12年9月引退。

 アスリート時代には慢性的な腰痛症などスポーツ障害や婦人科疾患などの疾病と向き合う。06年中京大学体育学研究科博士課程後期満期退学(体育学修士)。スポーツ心理学の分野でスポーツ現場における実践的な介入をテーマに研究。現在、スポーツとアンチ・ドーピング教育についてテーマを広げ、研究活動を継続。現在、上武大学客員教授、朝日大学客員准教授や、聖マリアンナ医科大学スポーツ医学講座、徳島大学医学部、中央大学法学部など、複数の大学において非常勤講師を務める。スポーツと医学のつながり、モチベーション、健康等をテーマに講義や講演活動を行っている。日本陸上競技連盟普及育成部委員、日本アンチ・ドーピング機構アスリート委員、国際陸上競技連盟指導者資格レベルIコーチ資格、JPICA日本ピラティス指導者協会公認指導師。著書に『腰痛完治の最短プロセス~セルフチェックでわかる7つの原因と治し方~』(角川書店/西良浩一・室伏 由佳)。

公式ウェブサイトはこちら

室伏由佳のほっこりスポーツカフェへようこその一覧を見る

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