翁とてくてく東海道
医療・健康・介護のコラム
健康寿命の延伸めざし東海道を歩く(1)日本橋~品川宿の巻
健康寿命の延伸をめざし、78歳の親父と75歳の叔父を連れ出して2016年春、日本橋から東海道を歩き始めました。私は50歳の新聞記者、歩き始めたときは49歳。道楽で街道ウォークをやっていて、親父たちも興味ありそうだったので、誘ってみました。毎月1回、休日に歩き継いで毎回10キロ、2万歩が目標。道中、翁たちの金言にも期待です。
日本橋三越本店のライオン像から出発
2016年5月4日。雨で中止も検討したが、早く上がったので、午前11時に日本橋三越本店のライオン像前に集合した。このライオン像はロンドンのトラファルガー広場のものをまねていて、人に見られずに跨がると志望校に受かるそうだ。
親父は損保OB。叔父は現役の公認会計士。2人とも落語やら伝統芸能に造詣が深く、ビジネスマンらしいうんちく話には定評がある。両翁は歩き出すと、「ここに白木屋デパートがあった」「得意先が重役に昇進すると、この明治屋まで紅白のワインを買いに来た」「ここは東京海上のビルだったのに売っちゃったのか」などと賑やか。銀座の中央通りではティファニー、ブルガリ、シャネル、カルティエと並ぶ看板の中に「洋服の青山」があるのを見つけて、「この方が親しみ持てる」と叔父が笑った。
早めに銀座で昼食、天丼にビール
芝まで歩いて昼飯のつもりだったが、親父の好物が銀座「天國」の天ぷらだと知る叔父が、早めの昼飯を提案。親父も飛びつく。まずはビール。
この記事は読者会員限定です。
読売新聞の購読者は、読者会員登録(無料)をしていただくと閲覧できます。
【関連記事】