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「新薬副作用の治療不適切」妻死亡の遺族、京大を提訴

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 京都大医学部付属病院(京都市左京区)で新薬の副作用情報が共有されなかったため、妻(当時29歳)が適切な治療を受けられず死亡したとして、夫(36)らが11日、京大と担当医らを相手に、計約1億8750万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。

 訴状によると、妻は、難病の血液疾患「発作性夜間ヘモグロビン尿症」の治療で同病院血液内科に通院しており、妊娠に伴い血栓症になるのを防ぐため、昨年4月から新薬「ソリリス」の投与を受けていた。

 同年8月1日、同病院の産科で長男を出産。同22日、ソリリスの投与を受けた後、発熱し、産科に電話で相談したが、助産師から自宅で安静にするよう指示された。その後、容体が悪化し、翌23日、髄膜炎菌敗血症で死亡。同病院の事故調査委員会は、ソリリス投与によって免疫が抑制され、感染症を発症したと判断した。

 ソリリスは副作用による感染症の兆候が疑われる場合、抗菌剤の投与が求められており、夫側は「副作用の情報が血液内科と産科で共有されなかった」と主張している。

 同病院は「重く受け止め、再発防止策を検討している」とコメントした。

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