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認定こども園って、どんなところ?
親の働き方問わず預かる
認定こども園って
どんなところ?
Q 「認定こども園」ってどんなところなの?
A 幼稚園と保育所の両方の役割を持っている施設だよ。0~5歳の子どもが通って、幼児教育や保育を受けるんだ。2006年から始まり、全国に4001か所(2016年4月)あるんだよ。
Q 幼稚園や保育所とは何が違うの。
A 幼稚園は3~5歳の子どもが、1日4時間くらい通い、幼児教育を受ける所だよ。幼稚園教諭の資格を持つ人がいて、子どもたちは運動したり、歌を歌ったりして過ごすんだ。子どもは基本的に昼過ぎに帰り、夏や冬には長い休みもある。だから、主に専業主婦のいる家庭が利用しているよ。
保育所は、親が共働きだったり、介護していたりする場合、子どもを預かる場所だよ。0~5歳の子どもが1日8~11時間くらい過ごすんだ。保育士の資格を持つ人が子どもの面倒を見て、ご飯を食べたり、お昼寝をしたりして過ごすよ。3歳以上の子どもは、幼稚園と同じような教育も受けているんだ。
Q どうしてこども園ができたの?
A 親の働き方や家庭環境にかかわらず、就学前の子どもが教育や保育を受けられるようにするため、幼稚園と保育所を一体化したのが、こども園なんだ。子どもの成長を地域で支えようと、園に通っていない地元の親子向けにも、育児相談などをしているよ。
保育所の空きがなくて子どもを預けられない「待機児童」の問題も背景にあるんだ。働きたい女性が増え、子どもを預けたい人が多いのに、保育所の整備が追いついていないんだ。定員割れが続く幼稚園がこども園に変わることで、待機児童も受け入れることができると考えたんだね。
Q 増えるといいね。
A 全体として増えているけど、大都市ではあまり移行が進んでいないよ。移行しなくても園児を確保できる所が多く、幼稚園側には施設の改修など負担もあるからなんだ。各園が特色をいかし、子どもの成長を支える方向に向かうといいね。(粂文野)
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