文字サイズ:
  • 標準
  • 拡大

いちばん未来のシニアのきもち

コラム

高齢者にムカッとしたことないですか?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

 はじめまして、慶成会老年学研究所の宮本典子です。

 慶成会老年学研究所は、心理学の専門家が、高齢者やその家族に向けたカウンセリングや心理的サポートを行ったり、専門職や一般の方への教育・研修を提供したりしながら、高齢者と高齢社会に関する学際的な研究を行っているところです。

 最近、高齢者とのコミュニケーション上のトラブルが頻発し、社会問題として取り上げられることも多くなってきました。

 でも、高齢者のあり方を理解し、思いやりを持って関わることができれば、避けられるトラブルはたくさんあるはず。

 読者のみなさん、高齢者にイラッとしたり、ムカッとしたりすることはありませんか?

 研究所が主催する企業研修の冒頭でこの質問をすると、多くの方が戸惑いを見せながらも、深くうなずきます。以下の例をご紹介しましょう。

 理由もわからず、急に怒りだす高齢者

ill_ichiban_mirai_500

 洋菓子店で働くA子さんのケースです。

 高齢の男性が来店し、ショーケースを眺めていたので、店頭に並んでいるケーキの説明を始めました。

 「今日のお勧めは、クリームホーンと、ミルクティーのムース、それにブルーベリーのタルトです。でも、大人の甘さ、というのなら、ガトーショコラがよいか…」

 すると突然、その高齢男性は「うるさい! もういい!」と声を荒らげ、店を出て行ってしまいました。A子さんはなぜ怒られたのかまったくわかりません。いきなり怒鳴られ、震えがとまりません。

 なぜこのようなことが起こったのでしょうか?

1 / 2

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • チェック

logo_235b

宮本典子(みやもと のりこ)

 慶成会老年学研究所主任研究員。 臨床心理士。

 聖心女子大学文学部歴史社会学科人間関係(現人間関係学科)卒業。

miyamoto_100-120

 主に認知症高齢者、高齢期のうつ病の心理療法及び介護家族の心のケアにかかわる。自宅で暮らす高齢者や認知症の人を対象に、情緒の安定や認知機能の低下予防をめざす心理療法プログラム「ユリの木会」を運営している。共著に「認知症と診断されたあなたへ」(医学書院)、編著に「いちばん未来のアイデアブック」(木楽舎)がある。

慶成会老年学研究所

 高齢社会に関する心理学的、医学的臨床、研究、及び教育・研修を行う研究所として、1988年に設立。現在、心理学の専門家によって、高齢者と家族を対象にしたカウンセリング、専門職や一般企業への教育・研修と、高齢者と高齢社会に関する学際的な研究を行っている。

いちばん未来のシニアのきもちの一覧を見る

6件 のコメント

コメントを書く

若い人の方がモラルがある様に思う

ヒロ

高齢者だから席を譲れ、高齢者だから偉いという感覚がどこかにあるのでは? 電車内でも並んでいる列に割り込んできたり、ドアが開いた瞬間に人を押しのけ...

高齢者だから席を譲れ、高齢者だから偉いという感覚がどこかにあるのでは?
電車内でも並んでいる列に割り込んできたり、ドアが開いた瞬間に人を押しのけて
くる高齢者。歳をとったからといって学ぶべき事はまだたくさんありますし、学ぶ事柄も変化すると思います。若い人も呆れ顔です。

つづきを読む

違反報告

駅のホームで不愉快になりました

いるか

駅のホームで、優先席の表示がある乗車口で電車を待っていた時のことです。 高齢の女性にいきなり話しかけられました。 「ここは優先席の乗り場だからど...

駅のホームで、優先席の表示がある乗車口で電車を待っていた時のことです。
高齢の女性にいきなり話しかけられました。
「ここは優先席の乗り場だからどきなさい!」
そりゃそうかもしれませんが、反対側は優先席でない席もあります。
車内で言われるならいざ知らず、ホームの乗車口でいきなり怒鳴りつけられたことに最初理解できず、あっけにとられていました。
時間がたって事態が呑み込めてきたときに怒りがふつふつとわいていきました。
高齢者以前に人としてのマナーがなっていないと思います。
不寛容時代と言われる現在は最低限のマナーがなっていない高齢者を
寛大な目で見れません。高齢者が言いたい放題いうのは自由ですが、
その結果自分の首を絞めることになることは覚悟したほうがいいです。
その出来事以降、見知らぬ高齢者に進んで親切にしたいという気持ちがまったく
わかなくなりました。
お互い関わらず生きていきましょうという気持ちです。

つづきを読む

違反報告

客の立場と店員の立場

秋のサンマ

まず、個人的には、どうしても、客としてお店に入りますので、店員としての立場が分かりにくいところもあります。 お店に入る際は、私の場合、大抵、自分...

まず、個人的には、どうしても、客としてお店に入りますので、店員としての立場が分かりにくいところもあります。
お店に入る際は、私の場合、大抵、自分の欲しいものの趣味・嗜好が分かっているので、(他の方々も仰るように)「頭の中で考えをまとめているので、話しかけないでほしい」と感じる方ですが、店員の方々はマニュアルで、若しくは上司の命令でそのように話しかけるように指導されているのかもしれません。
ただ、私なら、気分によってはそこでお店を出てしまうかもしれませんので、いつも、全ての客に話しかけるのは上手な接客法ではないと思いますが、普段なら、私は「今は、(見ているだけなので)大丈夫です。」とか、必要なら、「既に持っている服に合うようなものを探しています。」、「こういう場所に行くんですが、どんなお菓子が喜ばれますか?」など、けっこうはっきり言葉に出して伺います。店員さんはやはり、私よりは専門知識があるはずですので。(決めるのは自分ですが…。)
同時に、店員としては、その場の状況・空気を読み、高齢者、男性、女性、年少者と色んなお客様との(ほどよい)距離を計りつつ、行動・応対するのも大切かと思います。
ただ、いくら客でも、公共の場所で声をあげて怒り出すのはちょっと大人気ない気がします…。
私がどちらの立ち場でも、どうして、このようなことになったのかしばらくは考えますが、自分なりに答えが出せたら、次回、似たような場面で気を付けていけばよいことで、理性的に割り切り、あまり(特にネガティブな)感情は引きずらないようします。

つづきを読む

違反報告

すべてのコメントを読む

コメントを書く

※コメントは承認制で、リアルタイムでは掲載されません。

※個人情報は書き込まないでください。

必須(20字以内)
必須(20字以内)
必須 (800字以内)

編集方針について

投稿いただいたコメントは、編集スタッフが拝読したうえで掲載させていただきます。リアルタイムでは掲載されません。 掲載したコメントは読売新聞紙面をはじめ、読売新聞社が発行及び、許諾した印刷物、ヨミウリ・オンライン(YOL)、携帯電話サービスなどに複製・転載する場合があります。

コメントのタイトル・本文は編集スタッフの判断で修正したり、全部、または一部を非掲載とさせていただく場合もあります。

次のようなコメントは非掲載、または削除とさせていただきます。

  • ブログとの関係が認められない場合
  • 特定の個人、組織を誹謗中傷し、名誉を傷つける内容を含む場合
  • 第三者の著作権などを侵害する内容を含む場合
  • 企業や商品の宣伝、販売促進を主な目的とする場合
  • 選挙運動またはこれらに類似する内容を含む場合
  • 特定の団体を宣伝することを主な目的とする場合
  • 事実に反した情報を公開している場合
  • 公序良俗、法令に反した内容の情報を含む場合
  • 個人情報を書き込んだ場合(たとえ匿名であっても関係者が見れば内容を特定できるような、個人情報=氏名・住所・電話番号・職業・メールアドレスなど=を含みます)
  • メールアドレス、他のサイトへリンクがある場合
  • その他、編集スタッフが不適切と判断した場合

編集方針に同意する方のみ投稿ができます。

以上、あらかじめ、ご了承ください。

最新記事