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元サッカー日本代表 ラモス瑠偉さん

一病息災

[元サッカー日本代表 ラモス瑠偉さん]脳梗塞(4)周りの笑顔と激励が「薬」

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 3月の復帰記者会見でリフティングを披露した。後遺症を感じさせなかった。だが、実際には左足にまひが残り、バランス感覚も以前の5割程度という。「体の機能が100%戻らないことは分かっていた。90%までだったら、そこまで早く戻そう」と、リハビリに取り組んできた。

[元サッカー日本代表 ラモス瑠偉さん]脳梗塞(4)周りの笑顔と激励が「薬」

 リハビリで分かったことは2種類の痛みがあること。一つは体を休めて抑えなければいけない痛み。もう一つは、もう少し頑張れば良くなるのに、治ろうとするのを抑え込んでくる、克服すべき痛みだ。「この痛みを乗り越えれば先が見えてくることを、ほかの患者さんにも伝えたい」

 病院では、痛みで手足を動かせず、いらだちを見せる患者を目の当たりにした。自分も入院当初は、手が曲がったままで動かせず、トイレに行くにも車いす。同じ思いをした。脳 梗塞こうそく の痛みは、打撲や捻挫と違って他の人に説明しようがない。そんな時、身内や親しい人は、笑顔で「なんとかなる」と言ってあげてほしいと思う。リハビリが思うようにいかない時も、「治りが遅くなる」「わがまま」としかるのではなく、「よくやってるぞ」と抱きしめてあげることが、患者への「一番の薬」と力を込める。

 3年後は東京五輪。子供たちの夢をかなえる手伝いがしたいと思っている。

 (文・原隆也、写真・佐藤俊和)

  元サッカー日本代表 ラモス 瑠偉(るい) さん(60)

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