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検査機械の特徴と限界を知って活用する

寺田次郎 六甲学院放射線科不名誉享受

通常の健康診断では検査の範囲が限られるので、人間ドックがあるのではないかと思います。
逆に問診と聴打診の限界を知ったうえでの健康診断の活用が大事です。

早期治療に踏み切らなかったとしても、早期発見(早期診断)されていれば、仕事や人生のプランの判断をより適切に行いやすくなります。

先日の放射線科の学会で、FDG-PETとCTの比較のクイズがありました。
そういう会ですから、専門医集団を納得させる極めて微細で難解な症例揃いでした。
急いで見たせいもありますが、20問のうち、半分弱は見つけられませんでした。
おそらく、ゆっくり丁寧に見ても、2割は見つけられなかったと思います。
(これを「見落とし」と言われると困るレベル)

画像診断に慣れない普通の医師であれば、半分以上は見落としていたと思います。
ただ、PET-CTは高額で、場所も限られますし、放射線被ばくもあります。

みんながみんな、そんな分かりにくい病変を持っているわけではないので、医療効率の観点からすると、保険診療で国民全員に適応するのは誤りだとは思いますが、患者さん本人にとって人生は一分の一ですからね。
もっとも、CTでさえ、今の機械は優秀ですから、別の目的で撮像した時に、他の臓器の病変を見つけることはよくあります。

最新の血液検査や画像診断機器でも、機械や人間の能力の限界を超えた病変は存在します。
しかし、10年前と比較してさえ、グレーゾーンやブラックボックスは減ってきていると思います。
一方で、医療情報に頭を悩ませたくないから目をつむりたい患者さんの心情を考えれば、医療の押し付けも良くないとは思います。
ちなみに、内視鏡は消化管の内部は精密に見られますが、全体像や消化管外構造物の精査に関しては弱いので、異常が見つからなければ、超音波やCT、MRIなどに回ってください。
各検査機械ごとに長所も短所もあります。

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